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野口恒生
2019年7月3日 09:50
慰めの言葉もない という言葉 苦しい 悲しいこころへ 寄り添えるのは 木々の葉裏を耀かせる風 単調に打ち寄せる波 滔々と流れ止まない瀬音 それでも ひとは声を掛ける 霞む向こう岸へと 橋を架けるのにも似て 大丈夫か 残念でしたね おつらかったでしょう 思いあふれて掛ける 少ない言葉にさへ 堪えきれず 橋は落下する けれど いつか中空に 雲より細く