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野口恒生
2019年7月3日 09:50
慰めの言葉もない という言葉 苦しい 悲しいこころへ 寄り添えるのは 木々の葉裏を耀かせる風 単調に打ち寄せる波 滔々と流れ止まない瀬音 それでも ひとは声を掛ける 霞む向こう岸へと 橋を架けるのにも似て 大丈夫か 残念でしたね おつらかったでしょう 思いあふれて掛ける 少ない言葉にさへ 堪えきれず 橋は落下する けれど いつか中空に 雲より細く
2019年7月3日 15:44
こたえて くれなくて いいんだ ただ そこに いてくれるだけで わかってほしい だけど かんたんにわかるよと いってほしく ないんだ ただ そこにいて いてくれるだけで いいんだ 木がそこにあるように
2019年7月3日 16:25
涼しい目もと という表現の適格さを あなたに逢って 初めて知った 翳つくる長い睫毛 見つめられるたび 風が渡る僕の草原 見晴るかす遥か うねる波 緑の光がきらめいて どこまでも続く