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西遊記
夏休み、暇に任せて次々に電子書籍を購入して読んでいたけれど合計金額が大きくなっているのに気づいて、途中から図書館を利用しています。今月初め平岩弓枝「はやぶさ新八郎御用帳」を読んで女の人が書いた時代劇がとても新鮮に映りました。シリーズを何冊か読んだ後、文庫本ではなく単行本の分厚い上下2巻ある平岩弓枝「西遊記」を手に取って1ページだけ読んだら物語に引き込まれました。
昨日、全て読み終えて孫悟空に対するイメージが変わりました。妖怪や悪霊を退治する痛快な感じはしません。悟空が人間らしく悩みながら成長していく過程がとても新鮮でした。猪八戒のわがままが徐々に改善される姿が巧みに表現されていました。天界と地上界のやり取りは現実離れしているはずなのに、自然な形で受け入れることができました。
読み慣れ親しんでいる作家ばかりではなく、違った感覚の本も楽しい。ネットで探すのではなく図書館を徘徊するのにも慣れたせいか、楽しみを感じるようになりました。
今日は月参りでお坊さんが来てお経を上げてくれる。三蔵法師の話をしてみたい。
唐代、玄奘の伝えた大乗仏教が日本に伝わり、やがて法然・親鸞が多くの信者を得た。その教えが現在の我が家で和尚さんの読むお経に繋がっているのでと話したら彼はなんと答えるだろうか。そう言えば、漫画のドラゴンボールは三蔵や悟空達が天竺に求めた経典を具象化したのかもしれない。こんな話もしてみたい。