考える力~2023年を振り返る
ジャニーズ、宝塚、そして吉本……AKBもかな。
とにかく、いろいろな意味で、長い間、トップに君臨してきた大きな組織が大スキャンダルや不祥事によって、かつてないダメージを被った2023年。
来年は、そういう意味では「日本再生」の年にしなければならない。
これまで許されてきた「常識」が通用しなくなり、あらたな価値観と枠組みで進んでいかなければならないときに必要になるのは、なによりも「自分の頭で考え、自分の価値観を共有・発信していく力だろう。
ただ、ここ十数年、日本人全体が「考えること」を放棄している。
新しいことをする人間は叩かれやすく、ガタがきた「調和」を壊すものと言われがちだ。
気を付けたいと思うのは、「新しいこと」のつもりで「非常識なこと」「逆張り」をするのは、本人はどう思っているのか知らないが、結局は既存の考えに縛られている悪あがきであり、決して新しい価値観の創造ではないということ。
自分の立ち位置をしっかりと見つめ、将来をどうあるべきか、どうつなげていくかを考えない限り、どれだけ立派なことを言おうと、砂上の楼閣にすぎない。
芸能界も、クリエイティブ業界も、個人の恋愛観、結婚感、仕事観、道徳も、ある意味、価値観の焼け野原となった今の状況の中で、もう一度見直していけなければならない。
2024年は大変な1年になるだろう。
だが、こんなにエキサイティングな年もなかなかない。
よいお年を。