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『小説』永遠に宇宙に~さよならは言わない~ 第36話
美菜「あ、加奈からメール来てる┄┄┄え!!今日の買い物見られてたって┄写真も送られて来てる┄┄車の中から撮っ┄┄これって!!どォして?このシーンは夢で見たのと同じだ」
スッ
美菜「ん?誰?金谷咲(かなや さき)って、こんな人知らないのに┄何で私のアドレスを」
スッ
美菜「は?何この内容┄時が来た?グラン・バルに再び光をって┄┄どォ言う事?ネットでバズってるから悪戯メール?」
ズキッ
美菜「ヴ!!」
ドシン!!ゴトッ
美菜「あ、頭が割れそォ┄┄」
ドサッ┄ガクッ
「┄┄┄┄┄┄ぃ┄┄┄┄┄┄下さい」
美菜「ン┄┄┄┄ンン」
「起きて下さい」
美菜「┄┄┄┄ん?」
ガバッ
美菜「誰!!」
「気付きましたか、立てますか?」
美菜「誰!!何で?私は部屋┄┄この服┄┄光る柱┄それじゃァここってグラン・バル」
「理解が早くて助かります、ではこれからここでの説明を始めます」
美菜「待って!!先ずアナタは誰なの?」
「私は生む者、いいえ今は導く者でした、名はありません」
美菜「名前が無いって」
「説明に入っても?」
美菜「あ、うんお願い」
「私は別の銀河から力を得る為にこの銀河へ来ました、以前まで私は命の種を生み地球へと送り、育った命の中から優秀な者と融合し、元の銀河へと戻る予定でした」
美菜「って事は、その計画が崩れてしまった?」
「正確には狂ってしまったです、ある日私達の敵となる者がこの地に現れ、育った戦士を向かわせたのですが、全く歯が立たず、屋中美菜の後ろにある光の柱が敵に侵食されてしまいますと、全ての計画が終わってしまう為、私の全ての力を使い、屋中美菜を作りました」
美菜「ちょ、ちょっと待って!!私がアナタに作られた?」
「そォです、私が生み出した力の種を、屋中麗美の腹に宿ったばかりのアナタに寄生させたのです」
美菜「どォして私だったのよ、私でなきゃいけない理由は?」
「意味は無くもないですが、まァ偶然です、偶私が命の種を生み出した時に、宿した子の中で1番生命力の強さを感じたもので、それ以外に深い意味はありません」
美菜「そんな理由で┄目的は何なの?白い戦士と黒い戦士って何?何で私にはグラン・バル・サンって聞こえるの?」
「サン?ですか」
美菜「え?その反応って、まさか知らないとか?」
「そォですね?ですが屋中美菜はこのグラン・バルの事は大方知っている筈ですが?何故その様な質問を」
美菜「ちょっと色々突っ込む所が多過ぎるんだけど、先ず私の事は美菜だけで良いから、それと私はここに初めて来たんだから何も知らないわよ?」
『知ってるよ?』
美菜「は?だから知らないって言ったわよね?」
「私は何も言っていませんが?」
美菜「え?」
『思い出して?君はここの様々な事を知っている』
美菜「また声が┄┄」
「声?何と言っていたのですか?」
美菜「何か、私がここの様々な事を知ってるって」
「そォですか、では一時的に忘れてしまっているだけかも知れませんね?では詳しく説明しましょォ」
美菜「┄┄あ!!生む者って、命の種を寄生させるってのも┄あの時の人がアナタだったんだ」
「少しは思い出して来ているみたいにですね?私達の星では長く争いが行われています、今でも┄そして私を含め3体の寄生人(パラサイター)が星を飛び、この銀河へと力を求めてやって来ました」
美菜「3体の寄生人┄他の2人はどォしたの?」
「私達は人では無くひと(・・)ですので、体と呼ぶのが正しいのですが、まァ良いでしょう、1体は姿を隠していますが、もォ1体は敵の手に寄って消滅してしまいました」
美菜「ゴメ、話を折って悪いんだけど、色々思い出して来たから、あのさ、白い戦士ってアナタが生み出したんだよね?」
「はい」
美菜「それで黒い戦士と戦わせてる、理由はこの柱を侵食されない為に」
「そォ言う事です」
美菜「何故黒い戦士が現れたのかは分からないけど、戦わせる為にアナタが呼び戻している、で合ってる?」
「はい」
美菜「うん、それでなんだけど、若しかしてここで死んでしまった白い戦士達って、現実の世界では衰弱死しているとか?」
「何ですか?それは」
美菜「おォ┄それは関係無かったか」
「衰弱死では無く、突然死として命を終えます」
美菜「そっちだったの!!ってかどォ言う原理なのよ」
「今の美菜や白い戦士達は、肉体から命だけが離れてここに来ています、青の柱が侵食されてしまった事は知っていますか?」
美菜「あァ┄あの黒い霧がやったやつか」
「この柱が若し青の柱同様に侵食されてしまった場合、グラン・バルで生まれた全ての命が終わります」
美菜「それって┄ここに来なくても?」
「はい」
美菜「┄┄あのさァ、ずっと疑問に思ってたんだけど、どォして16歳から18歳の男女だけなの?」
「残された肉体が離れている間耐えられる年齢、そしてこちらでの戦闘力が最も高くなるからです、それよりも早く、又遅く呼び寄せますと、肉体が耐え切れず朽ちてしまいます」
美菜「そ、そォなんだ、じゃァ時間は?」
「肉体から切り離す時に、最も疲れている時間が21:00から0:00、そしてその制限時間は3時間と言う訳です」
美菜「ん~┄若しかして、アナタが言ってる命って私達で言う魂で、この姿は魂が具現化してるって考えた方が良い?」
「そォですね?それで合っていると思います、そしてこれが一番大切な事┄な┄┄が┄┄┄」
美菜「は?何で急に」
ビカァ!!
美菜「う!!この光ってまさか┄┄┄」
サア~~~~~~ッ
美菜「┄┄┄┄┄見えて来た┄┄┄私の部屋だ」
チラッ
美菜「丁度0:00」
ガッ┄スッスッスッ
美菜「向こォに行ったのが21:00、って事は制限時間(リミット)が来たって事か┄┄確か楓ちゃんの話しでは┄また行くんだ私は」
加奈「わ!!」
美菜「ん?┄おはよォ加奈」
加奈「ハァ┄相変わらずクールと言うか、落ち着いていると言うか」
美菜「そォ?」
加奈「あのねェ、普通の女の子だったら、キャ!!とか、驚きの余り何かしらのリアクションを取るものよ?」
美菜「わ!!」
加奈「キャ!!」
美菜「本当だ」
加奈「もォ!!ミーナったら!!」
美菜「って事は、私は普通じゃ無いんだ、そォ言えば今まで一度も言った事無いかも」
加奈「うん、私も今思った、一度も無いなァって」
美菜「あ!!加奈、昨日のメール」
加奈「分かってる、態と送っただけだから、どォせミーナの事だから訳有りなんだろォなァってさ」
美菜「うん」
加奈「何年の付き合いだと思ってんのよ、それにミーナのそんな事も気付かないんじゃ一番の親友なんて務まんないって」
美菜「そォなんだ」
加奈「それにミーナのそォ言う事は、直ぐに理由が分かるし」
美菜「そォなの?」
優也「崎谷!!」
加奈「ん?優也君おはよ」
優也「ちょっと良いか?」
加奈「ほらね?」
美菜「本当だ」
優也「何の事だ?」
加奈「ううん、何でもない」
美菜「じゃ私先行ってる」
加奈「うん」
スタスタスタ
美菜「ったく┄何も朝一で渡さなくても┄まァ待てないか」
天「ミーナ」
美菜「おはよォ天、どォしたの?」
天「いやァ┄昨日はすまなかった」
美菜「ん?何の事?」天「巫子に会ったんだろ?迷惑掛けたみたいで」
美菜「それ巫子ちゃんが言ったの?」
天「いや、昨日帰って来てから巫子のやつ、ずっとミーナの事を話し続けてたもんでな?父さんと絶対に迷惑掛けてたなって」
美菜「巫子ちゃんは礼儀正しく挨拶をしに来ただけ」
天「そォなのか?」
麻子「そォ言う事、私も一緒だったから保証する」
美菜「おはよ麻子」
麻子「おはよ、まァあれだけミーナをリスペクトしてれば、テンションマックスになるのも分かるけどさ」
天「そォだったのか、矢野まで言うなら安心したよ、じゃ俺は」
美菜「あ、天、帰りちょっと良い?」
天「ん?┄あァ分かった」
スタスタスタ
麻子「ん?」
美菜「あァ、天には色々と相談に乗って貰っててさ、一矢の事とかもね?」
麻子「ふゥ~ん、まァ高木君は結構第三者的に判断出来るからねェ┄でも」
美菜「うん、麻子や加奈にも相談するから、その時は宜しくね?」
麻子「まァ高木君程適切なアドバイスは出来ないけれど」
美菜「そんな事ないよ?麻子にしか出来ないアドバイスたってあるんだから」
麻子「そっか、そんじゃその時は頼まれよォ」