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【チームワーク】って、そもそも何ぞや。

こんばんわ。大学の休講情報が、授業前日に通知されて若干キレそうな美川です。(実はだいぶまえに掲示されてたらしいが、いかんせん大学でしか見れないアナログな紙で張り出されてるので、友人の助力がないと気付きにくい。)(というか、この「友人の助力」自体がすでにチームワークのなせる技ですね。)

今回のテーマは【チームワークとは何ぞや?】です。

昨日、就職活動向けの心理テスト、「ビッグファイブ」をやってみまして、そこで「協調性」だけが【普通】レベルでした。30点中20点。一方、自分で淡々と物事を成し遂げる、といった誠実性などは満点でした。
これを受けて、「自分はチームワークが不足してるのかな?」と感じました。というか、自分がそもそも【チームワーク】がなんだかよくわかってない。漠然としたイメージしかもってない。

【チームワーク】と聞いて浮かんできたイメージ

・ワンピース
・陽キャ(この言葉嫌いですが。人をカテゴライズしてなにになるんだか。)
・絆(これもうすっぺらくて大嫌い。ボンドでも塗りたくっておしくらまんじゅうでもしとけ。)
・サッカー、ラグビー

・・・と、ざっと自分が持っていた、偏見の入りまくった【チームワーク】へのイメージはこんな感じ。【チームワーク】というと、どうしても体育会系のことを思い浮かべてしまう自分がいました。

改めて【チームワーク】について調べ、そもそもそれはなんぞや、と疑問を持ち始めると、自分の誤った【チームワーク】像が浮き彫りになってきました。本記事は、自分がもっていた【チームワーク】への誤ったイメージを正すため、そもそもの語義を明らかにするため、に書くものです。では、本題に入りましょう。

【「チームワーク」の辞書的な定義】

チームワークteam work
ある目標に向けて共同で仕事を行うために、お互いに協力しあい、一体となって、全体としての成果をあげるよう動くこと。

ナビゲート 部下指導(OJT)・人材育成関連用語(抜粋)
https://www.navigate-inc.co.jp/term/term-ojt.html

チーム‐ワーク
〘名〙 (teamwork)
① 成員が一致して目的を達成するための、チーム内の団結、連係。

コトバンク 精選版 日本国語大辞典
https://kotobank.jp/word/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF-179278

teamwork
The process of working collaboratively with a group of people in order to achieve a goal.
(美川訳)目的を達成するために、集団で協力し、物事にとりくむこと。

Business Dictionary
http://www.businessdictionary.com/definition/teamwork.html

ざっと辞書的な意味を見ましたが、共通してるのは「共通の目的のもとに集まる」ということ。勘のいいガキ(失礼)は、太字になっていることにお気づきでしょうか。次の節で、さらに詳しくみていきましょう。

【チームワーク、ってつまり、どういうこと?】

【チームワーク】はteam+work。2つの単語が組合わさった、複合語です。では、さらに追及していきます。【work】は、体や頭を使って、何かを生産する行為を指します。
本節では、残る【team】の語義を、権威あるOxfordの英英辞書で見ていきます。意味は3つありますが、特に、「共通の目的」というニュアンスが強いものを紹介していきます。

team (名詞)
3.two or more ani-mals that are used together to pull a cart
(美川訳)車を牽引するために用いられる、2頭以上の動物

Oxford Advanced Learner`s Dictionary (以下OALD)第9版 "team", p.1607

これは面白い意味です。「車を牽引する」という「共通の目的」のために、2匹以上で協力しあう動物。これも「team」になるわけです。図解するとこんなかんじ。
ちなみに、ここでいう「車」は、ガソリン車ではなく、四輪のタイヤがついた、馬車のようなものを指します。

(図1)

次は、動詞として使われるチームを見ていきます。

team(動詞)
to put two or more things or people together in order to do sth(=something) or to achieve a particular effect
(美川訳)何かを成し遂げたり、効果をもたらしたりするために、2つ以上のもの、または2人以上の人をまとめること。

OALD "team"

これは、日本語でいう「チームをまとめる」というのと近いニュアンスかと思います。ここでも大切なのが、「together」と「achieve」。「一緒に」「達成する」、というのが「チーム」のそもそもの意味。ルー大柴の「トゥギャザーしようぜ!」も、ひょっとするとこんな感じの意味なのかも。

例文も載っているので、そちらも紹介します。

He was teamed with his brother in the doubles.
(美川訳)彼は、ダブルス競技のために、弟とチームを組まされた。

OALD "team"

主語がないので、どういう状況かは特定できませんが、ここにも「共通の目的のため」に「トゥギャザーしようぜ」という意味があります。

「ダブルス」、卓球競技を想像するとわかりやすいでしょう。ちなみに美川は中学のころ卓球部やって、ダブルスをやっていました。ダブルスは、片方が足を引っ張るとダメ。かといって、もう片方が前に出すぎてもだめ。というのも、同じ人が連続でラリーを返してはいけないので、交互に打ち返す必要があるから。ここでは、「2人」が「試合の勝利」という「共通の目標」をもってラリーを続けます。卓球のダブルスの場合、「achieve」「達成」するのは、「勝利」というゴール。チームの2人は、それぞれ「勝利」という共通の目標に向かって、動くわけです。

つまるところ、動詞の【チーム】も、「共通の目的を持って」「2人以上が集まる」というニュアンスを持っている、ということです。トゥギャザーしようぜ。

【小まとめ】
【チームワーク】は、辞書の定義を参考にすると、【共通の目的をもったもの同士が、その目的を達成するために、一丸となって動くこと】を指す。必ずしも、自分が以前抱いていたような【薄っぺらい】イメージになることはない。

【自分なりの考察】

次に、【チームワーク】の定義を参考にして、考察を進めていきましょう。

【チームワーク】はなぜ必要?

何かを成し遂げるとき、自分だけでできることもたくさんあります。

辛い受験を乗り越えられるのは、自分が努力して勉強に励むから。Noteを継続し、執筆するのは、自分自信がモチベーションを奮い立たせているから。そもそも文章ができるのは、「自分が書く」から。

じゃあ、なんで【チーム】って必要なの?なんで他人と一緒にやる必要があるの?

この問いは、先程載せた「動物」の定義を引っ張り出して考えてみるといいかもしれません。

team (名詞)
3.two or more ani-mals that are used together to pull a cart
(美川訳)車を牽引するために用いられる、2頭以上の動物

OALD "team"

「2頭以上」が、キーワード。重い車、貨物満載の車などは、1頭だけでは牽引できないかもしれません。「1頭の力」だけでは、「車を牽引する」という目的を達成するのは困難。

そこでお出まし、【チームワーク】!!!

2頭目を投入。すると、+されて、全体の力は2頭分。2頭分になると、純粋な「力の足し算」で、車を牽引することが可能となります。

しかし、そこで安心してはいけない。

「2頭」が「協力」しなければ、これまた車を牽引することは不可能となります。片方がスピードを合わせず、暴走してしまえば、車はたちまちバランスを崩し、横転してしまうでしょう。逆に、もう片方が全く動く気配を見せなければ、車を進ませることができません。

力を足し算していく「数の力」、互いが協調しあっていく「トゥギャザーしようぜ」。そして、車を牽引するという「共通の目標」。

この3つの全ての要素がうまーく絡み合ってはじめて、【チームワーク】が働き、【共通の目標】=車を牽引すること を達成することができるのです。

これは、なにも動物だけに限らず、人間世界にも当てはまります。

社内会議で、誰かがパズドラを大音量でプレイしていたり、誰かがカラオケを始めたり、飲み会を開催している状況では、当たり前ですが、絶対にいいアイデアは生まれないでしょうし、まともに進行できなくなるでしょう。

人間においても、【2人以上】が【協調】しないとできないことが、往々にしてある。

巨大プロジェクトを動かすのにも、1人だけではできません。ゲーム作りも、デバッガーやプログラマー、デザイナー、脚本家、広報部など、それぞれ【得意分野】が合わさって初めてできるものです。当然、1人がこれら全ての業務をこなすのは限界があります。

1人ではできない、だからこそ数の力に頼る。
人によって得意不得意がある、だからこそ互いに補完しあう。

これが、【チームワーク】の本質だと思います。

【結論】

【チームワーク】とは、【共通の目的をもったもの同士が、互いに協力しながら動くこと】。
なんでチームワークが必要かというと、1人では無力なこともあるから。結局、【チームワーク】は、目標達成のための手段の1つにすぎない。

狩猟採集時代に遡ってみても、【チームワーク】は必要不可欠なものだったと思います。食料を得るため、単騎で巨大マンモスに立ち向かうアホはいません。そんなやつは死んで当然です。巨大マンモスには1人では勝てない。だからこそ、大人数で協力し、【数の暴力】=【チームワーク】を使って、【マンモスを倒し、食料や毛皮を得る】という【共通の目的】を達成します。我々人類は、【チームワーク】があってこそ、厳しい自然を生き抜くことができたのです。それを考えると、【チームワーク】をないがしろにすることは、難しいことなのではないでしょうか。

以下、あとがき

あーーーーすっきりした!!!【チームワーク】ときくとすごくモヤモヤしてて、【俺1人でもできんじゃね?】とアホなことを考えていたからです。勘違いを正すには、調べて、書くことが一番ですね!!!あーーーーすっきりした。最高の気分だ。わたしたちの周り、とくにインターネットは、なにげなく、定義が曖昧なまま使われてる言葉にあふれています。言葉の真の意味を知らないまま、過ごすというのは、時にとんでもない勘違いを生んでしまいます。本記事冒頭で出した【私のチームワークに対する誤ったイメージ】のように。これは大変なことです。やはり、書くこと、調べることによって、【あいまいだった言葉の定義】がハッキリしてきます。超スッキリ。ああよかった。最高の気分です。では、おやすみなさい。

美川

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みかわくん
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