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【4分で読める】ファンコミュニティは参加者ではなく「企画者」として巻き込み一緒に企むことで拡大する(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…体験㉖ 

こんばんは、HDAの木戸です。

週末は、ようやく体調不良から復活し、続いた微熱も下がったのですが、無理せず地元で家族と過ごしました。

ゆっくり本を読む時間もあったので、その中で、大学の友人にすすめられて、衝撃的に面白かった著書の紹介から始めます。

『ファンベース』(ちくま新書/佐藤尚之)

元電通の佐藤尚之さんが書いた本です。

マーケティングの本質が、分かりやすい事例、エピソードをまじえながら書きつつ、豊富な文献を引用しながら、「今の時代にファンをつくる」ということが分かりやすく解説されています。

その中で、僕の経験上も、実感をもって共感できた点を抽出して紹介します。本の中で、ファンを巻き込んで商品をつくることの有効性について紹介されていました。その点に激しく同意します。

僕の本業は、コンテンツプロデューサーとしてイベントや事業のプロデュースをしています。HDAも、プロデューサーとして動いています。

社会的立場上、個人事業主という特性上、基本は自分ひとりで動いていますが、特にここ1年ほどは仲間を巻き込んで仕事を進めることを心がけています。

数年前に、コンテンツプロデュースという仕事をしながら、「1人では限界がある」ということを痛感していたからです。

仲間のチカラが必要。それを、特に僕が主宰するNPO法人の運営にも応用しています。

僕らのNPO法人は 須磨ユニバーサルビーチプロジェクト という、自然のアクティビティを通して、障がいに関係なくみんなが”チャレンジ”するキッカケづくりをすることをミッションにしています。

最初は、みんな等しく、参加者として参加してくれてます。

要は、ただただ、遊びにくるのです。

別にボランティアや手伝いにくる、という感覚よりは、誘われた人と一緒に遊びにくる。障がいのある方も、健常の方も、友人に誘われてたくさんきてくださいます。

参加してもらったところから、感想を聞いたり、色んな意見をもらっているうちに、企画・運営側のスタンスに巻き込んでいく。そのフェーズを非常に重視しています。

ファンコミュニティにはレイヤーが存在します。濃いところから順番に説明すると、、、

X:社員は15人ほど。実働メンバーは10人くらい。これは完全な身内です。

Y:Facebookの非公開アカウントのコミュニティ。200名弱。
ここには、親しい関係値のコミュニティです。みんな、参加者として参加することもあれば、イベントの運営スタッフとして参加してくれる、このコミュニティが、今回注目の部分です。

Z:そして、Facebookとインスタのフォロワー合わせて約4000名ほど。上記の200名の人も入っていますが、もう少し遠い距離感のコミュニティです。

図解するとこんな感じ。特に、オレンジ色のファンコミュニティをいかにつくっていくか、それが重要なポイントです。

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社員メンバーも少しずつ増えていて、一緒に企画をしています。社員メンバーは、Yのファンから身内になる。要するに、Y⇒Xです。とても尊いレイヤーですが、面白いのはYのメンバーが増えていくこと。

Z⇒Yの人が増えていくことで、活動に参加して楽しんでいた人が、どんどん活動を自分ごと化して企みに参加してくれるんです。

そのため、特にZ⇒Yの流れを意識して巻き込んでいます。

ファンを参加者にとどめず、企画者に巻き込むことで、有効なことは3つあります。

①既存の事業の質が高まる

参加者だった人が企画者にまわると、自分のこととして、事業や活動の課題を指摘してくれるようになります。しかも、その課題を企画者にまわることで主体的に改善するアクションをとる流れすらつくってくれます。

結果的に、既存のサービス、事業の質が、飛躍的に高まります。

②分業で「攻め」に転じることができる

事業には攻めと守りがあります。①ででた既存事業は、つまりは守りです。既存の事業や活動を維持し、現在の事業の質を上げていくアクションです。

一方、攻めは新規事業や事業展開など事業拡大のためのアクションです。

事業が成長するためには、守備をしながら常に攻め、新たなチャレンジが必要です。様々な役割を担う仲間が増えることで、時間とマンパワーによゆうが生まれ、守りだけでなく、攻めに転じることを可能にするのです。

③結果的に、参加者の広がりは倍々ゲームで増えていく

関わる人が増え、事業とZの外にある、これまで関係なかった人との接点がどんどん広がります。

しかも、企画者にまわった人は、参加者の時よりも、新たな参加者を口コミで誘ってくれるます。

結果的に、倍々ゲームで輪が広がっていきます。

そういう意味で、ファンコミュニティを参加者ではなく企画者へ巻き込む意識。それを大切にしています。

以上です。

では、今日はこのへんで。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~35歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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