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【3分で読める】アナログスケジュール帳を使い続けるメリット(木戸)

*博報堂時代の『心・技・体』…技その⑨

最近、トップの写真にあるように、ここ5年以上使っていたスケジュール手帳を変えました。NOLTYの商品番号:6232から、商品番号:2045に変えました。正直、中身のフォーマットはそこまで大きく変わってはいませんが、サイズがA5⇒B6に変えました。

サイズにも大きな意味があって、会社員時代は、A4の書類がほとんどで、書類を手帳にはさむことも頻繁にありました。なので、2つ折りで手帳におさまるA5を選んでいました。また、打ち合わせや業務管理などでメモする機会が非常に多かったので、大き目のA5、とはいえ、あまり大きいと邪魔になるので、カバンに入れて持ち歩ける範囲のA5サイズにこだわっていました。

ただ、起業してからは、ほとんどPC画面でのやり取りが多くなり、書類は持たなくなったのと、車いすになり、常に持ち歩くカバンのサイズが小さくなったこともあり、今回、B6サイズに変えてみました。ついでに、色もターコイズブルーにして、他の活動でもよく使うブルーをイメージカラーに2021年を迎えたいという、心機一転の気持ちも加えてみました。

さて、今回は、「紙に書く」、「メモする」というテーマで経験を共有します。

冒頭の、スケジュール帳の話でいうと、毎年、デジタルスケジュール帳に変えるべきか?と悩みつつ、特に博報堂時代は、デジタル好きな人も多いので、「今どきアナログにこだわるメリットある?」と結構言われて、会社員時代(5年くらい前かな)に、一度デジタルに移行しようかなぁと思って試したこともありましたが、それでも、やはりアナログのスケジュール帳のメリットを感じて、今ではメリットを感じてアナログを通しています。

【アナログのスケジュール帳のメリット】
①スケジュール管理のしやすさ
②咄嗟のメモ機能
③すぐに振り返ることができる(検索が苦手)
④なんとなくの安心感(手書きの重み、温かみ)

こう書いてみると、特に①~③は、むしろデジタルのメリットではないか?と自分でもつっこんでしまいそうですが、そこには、情報管理や整理整頓の得意・不得意や自分の性格も影響しているかと思います。

①スケジュール管理のしやすさ
スケジュール管理は、デジタルも同じじゃない?と思われそうですが、こんなことがあったんです。

例えば、スケジュールAの打ち合わせの時間が変更されてBに。
その後、さらに主要スタッフの都合で日程自体が変更されてCに変更。
そんなことが日常茶飯事に起こります。

そうしたとき、書き換える度に、PC画面やスマホで書き換える作業に時間がかかることがデメリット①。それだけだと、素早く書き換えれば?と言われるかもしれませんが、、、個人的には、この打ち合わせが何回予定変更されたか?も結構大事にしています。

例えば、当時フリクションボールの消せるボールペンを使っていましたが、あえて予定は消すのではなく、バッテンをつけて、スケジュール変更を書き換えていました。

なぜかというと、変更回数が2回、3回となると、多少メンバーが欠けても、途中経過の打ち合わせを実施した方が良いかもしれない。そういう意味でも、スケジュール変更のA⇒B⇒Cの痕跡を残すのは、アナログの方がやりやすかったんです。これがデメリット②。

他にも理由があります。

どうしても、上司に呼ばれたり、クライアントとの打ち合わせでスケジュールの話になった場合は、やはり瞬時に反応しようとするとPCよりスマホ、iPhoneとかになりますよね。もちろん、相手も理解されるかと思いますが、心の中、もしくは声に出して「スマホで書き換えますね」みたいな言い訳する感じが、アナログのスケジュール帳をパッと出した方が話は早いな、と個人的には思います。デメリット③

最後は、個人的に、情報の整理の仕方が、クラウド内よりも手帳のページ、見開きより、右にあるのか、左にあるのか、という右脳的な管理の仕方の方がやりやすい、という点。デメリット④

②咄嗟のメモ機能
これも、デジタルでいいじゃん。と言われるかもしれませんが、咄嗟のメモをする場面が営業職だと日常で起こります。

打ち合わせ時、スマホもスケジュール帳もカバンに常に入っています。
咄嗟にメモしたい場合、スケジュール帳を出して、後ろの真っ白のページを開いてすぐ書ける。

スマホだと、ロック解除して、ノートのアプリ開いて、タップしてメモ。少なくとも僕は、アナログの方が早いので、そちらを選んでいます。
もちろん、スケジュール帳が手元に無い場合は、スマホに一時的にメモすることもありますが。

③すぐに振り返ることができる(検索が苦手)
CM打ち合わせ、企画の打ち合わせでは、「あの、2回前の打ち合わせで出てきたアイデアって、どんなだっけ?」とか、「クライアントのあの人、あの時なんて言ってたっけ?」などのあいまいな記憶探し、みたいな質問がよくあります。その際に、すぐにスケジュール帳を出してきて、該当するメモを共有します。

スマホでも、検索すればすぐ出てくるじゃん?と言われそうですが、僕は、そもそも検索するのが苦手。苦笑…
ワードを入れて検索画面に出てこないと、「2回前の打ち合わせは、なんていうコトバでメモってたっけ?」と探しているうちに、話も変わっていて、情報出すタイミングを逃す、みたいな小さなくやしい失敗が何度かありました。

なので、これも検索下手だったり、スケジュール帳のどのへんにあったっけ?が出しやすいアナログを推しています。

④なんとなくの安心感(手書きの重み、温かみ)
結局、書いていて、一般的なアナログのメリットを主張できるのは、④だけかもしれません。苦笑

でも、そういう意味でも、最も大事にしている点です。

アナログのスケジュール帳には、原則として手書きのメモが残っていきます。スマホに書くしかなかったメモの中で、どうしてもスケジュール帳にとどめておきたい場合は、そのメモを印刷して貼っておくこともありますが、

アナログスケジュール帳の場合は、見直すうちに、「この時の字は乱れてるな。気持ちが揺れてたんだっけな。苦笑」とか、「この時はスケジュールにも心にも余裕があったな」とか見返すと、筆跡で感じることがあったり、筆跡からアイデアを思い出すこともあります。

それは、スマホのメモだとなかなか出てこないことじゃないかと思います。

もう1つの大きな理由。

アナログ、手書きは、特に経営者層の先輩方に受け入れてもらいやすい、ということです。僕は、今でも忘れませんが、怒られるだけだった新入社員時代に、初めて営業局長に褒めてもらったのが、「字のキレイさ」でした。

自身の字で書くことで、自信や心の落ち着きを得られる、コレが大きなポイントです。

結論としては、自分の使いやすさややりやすさの中で、うまくメリットの部分を生かしたり、または自分の不得意の部分を補いながら、バランスよく活用するのが正しくて、時代の流れがこうだから、自分も頑張って使わなくちゃ、とか、デジタル嫌いを克服しなくちゃ、という視点は微塵もいらないのかな、と思います。

このnoteでは、★色んな働き方、生き方があるということをシェアして、結果的に、多くの人が目の前の仕事に忙殺されるだけの人生ではなく、自分の意志で取捨選択した人生やキャリアを歩める世の中になることを願って書こうと思います。僕にとっては、博報堂時代のサラリーマン人生も、その後のフリーの木戸俊介としての経験も、どちらも欠かすことはできません。両方あるから、今の木戸俊介がいると思っています。そういう意味では、特に、今後の将来に対する期待と不安が入り混じる同世代、★29歳~38歳の企業マンに向けて話すつもりで書けたら良いなと思っています。

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