孤独を愛せよ
確か中学生の時の学級担任から誕生日にもらった本に書いてあった気がする。全く同じ言葉だったかはわからないが、そんなニュアンスだった。ふと思い出したので、ひとつ書いてみようと思う。なぜ私にこの言葉を授けたのか、真意の程は未だに謎であるが、今の私にできる範囲で考察してみる。
中学校時代に遡る。当時の私は、とにかく真面目っぽそうだが取り立てて勉強ができるわけではなく、スポーツが苦手で周囲からちょっとずれた暗い人みたいな感じだった。全て主観的なセルフイメージであるが、自分史上一番最悪な時だった。自己評価もクソもない、とにかく自分が嫌いで嫌いでたまらなかった。
そんな私が唯一得意科目としてたのが、国語。担任の受け持つ授業だった。比較的真面目に授業を受けていたことと、その頃から読書が好きであったことが目をかけていただくきっかけだったのかもしれない。
友人はこれと言って多くなかった。寧ろ少ないほう。昼休みなんかは、誰からも声をかけられたくなくてひたすら本を読むフリをして過ごした。人付き合いも、うまくなかった。いや、自分の方から遠ざけていたのかもしれない。めんどくさい奴だった。だけど、嫌われたいわけではなく、とにかく目立ちたくなかった。
この話が孤独を愛することにどう繋がっていくかわからなくなってきたが、まあそんな感じだった。
高校生時代は、中学までのメンバーとガラッと変わり、今日まで長らく付き合うことになる友人数人と出会った。
※こちらは2020.3.13に最終更新された未公開話となります。