IHコンロ=IHクッキングヒーターの脅威
IHクッキングヒーターの事です。
ちなみに、コンロではなくてクッキング・・・なのは、王者であったガスコンロへの抵抗でしょうか?
IHコンロで良いじゃないかと思うのですが。
さて、壮大(?)な話から。
人類の食生活を変えたものは二つあります。
(あくまでも恣意的にですよ 細かいことは恣意的に無視します)
一つ目は『火』。
食べ物を加熱することで、食中毒の危険性を激減させ、消化効率を劇的に向上させました。
コメなどは、加熱しないと消化できないデンプンでしかないわけですから、消化可能にしてくれる『火』は、画期的なものです。
二つ目は『電子レンジ』。
時代を大幅にジャンプして石器時代以前から突然二十世紀です。
なにせ、中身だけ温める。冷凍食品の種類を飛躍的に増大させる。主婦の晩御飯作りが楽になる。
まあ、火が薪からガスに移っただけでも画期的でしたが、電子レンジは加熱の概念をひっくり返すようなものだと思いますね。
さあ、三つ目です。
それがIHコンロ。
何が画期的?
なんと、調理は沸騰させなくてもできる。
定温調理を飛躍的に身近なものにした。
調理は沸騰させないとできないと思っていませんか?
グツグツと三日間煮込んだ豚骨スープとか、フォンドボーとか。
魔法使いのおばあさんが、焦げ付くからかき混ぜ続けろと女の子を酷使するほどに、調理、特に煮込みは、沸騰や高温とイコールでした。
しかし、牛乳は60℃強の長時間加熱で滅菌されます。
味はともかく、肉を食べるだけなら一部のしぶとい菌を除いて100℃で加熱する必要はないのです。(信頼のあるお店で買いましょう)
野菜だって、定温加熱(低温?)の方がおいしいというレシピ本が出ています。
つまり、高温加熱は必ずしも料理の必須アイテムではないのです。
(多分 これは恣意的な思い込みの妄想文ですよ)
ステーキとか焼肉とかチャーハンとか、高温が欲しいものは多数ありますが、食べるためのレシピとしては高温を使わないものがあるのです。
例?
肉類は滅菌の面でプロや学者さんの評価が必要でしょうから、ここはインパクトは無いけども『お粥』です。
沸騰ではなく、90∼95℃の定温(低温ではなくて)加熱で30分すると、かき混ぜる必要もなく立派なお粥ができます。
何が便利だって?
『焦げ付きを気にする』必要が無いのですよ。
ということで、タイマー指定ができて、温度設定ができるIHコンロは、第三の革命です。
更に付け加えると、タイマー設定すれば火事の心配もない。
これは、調理と火事が切っても切れない関係だった『火』に比べると画期的なことです。
うまく使えば、夏場のキッチンの炎熱地獄から救ってくれます。
まあ、お値段にもよりますけどね。
安価なものは細かい温度設定ができないから、火事の心配がないくらいのことになりますからね。
とにかく沸騰させようと躍起になっていたことを考えると、画期的なものと思いますよ。
ということで、『火』が作り出した『調理=高温加熱という概念』にとって、IHコンロは『脅威』なのです。
【追記】
低温調理器があるじゃないかって?
コスパが違います。飛躍的に安い。
用途の多様性ではコンロの敵ではありません。
メンテナンスの面でも収納の面でも圧倒的にコンロが有利です。
bye
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