ファーストマッサージ

タイトルがファーストキスみたいだけど、マッサージです。

これは30歳を越えた僕の慢性的な肩凝りに悩み苦しみ、救いを求めて試した様々なマッサージと、そこで知り合った印象的な人との出会いの記録です。

肩凝りがもうほんっとにひどいっ!肩甲骨の可動域の狭さで色々な人に心配されるレベルでひどいっ!           

日々パソコンとにらめっこしてお金をもらっているのでしょうがない部分もある。  

30歳を越えたぐらいから体の疲れがとれにくくなったので、4年前から色々なマッサージに通いはじめた。

初めて行ったのはマッサージのチェーン店で「りらくる」という店だった。

買い物を終えて、街中を歩いていたら60分2980円と看板があったので、すぐに電話をして「肩凝りがひどくてしんどいので、今すぐマッサージをお願いしたい。」と伝えた。

電話を受けた店員から名前を聞かれ、15分後スタートで予約をとった。

学生時代は陸上部だったので、足の治療の一貫で針治療とマッサージを受けたことはあるが、

社会人になってからわざわざマッサージに行ったのは始めてだった。 

お店の、ドアをあけると 

目の前に従兄弟が現れた。

「久しぶり!」と言われた。


間違いなく従兄弟だということはわかったが、マッサージを受けにいったら従兄弟がいるという状況に頭が追いつかなかった。


僕の電話を受けたのも従兄弟で、彼は僕の名字を聞いて、珍しい名前でそんなに多くはないから、もしかしてとは思っていたみたいだった。

初めてのマッサージは従兄弟から♪


なんて設定にそんなバカなと思ったが現実だった。

最後に会ったのは3年前に祖母が亡くなった時で、

彼はその時、「やりたいことがあり、バイトを掛け持ちしながら頑張っている」ということは聞いたが、

まさかそのバイトがこれかという驚きだった。

マッサージをうける場所には仕切りがなく、10台ほどベッドがならんでいた。

小さなころから知っている従兄弟と会うとさすがに色々話題はあるもので、お互いの近況報告をしながらマッサージを受けた。

お世辞抜きで従兄弟はマッサージが上手だった。

色々苦労しながら頑張ってたことはマッサージを受けながら感じた。

肩も軽くなったし、続けて通おうかと思ったけど結局その1回でやめた。

2つ理由があった。

1つは、後から気がついたけど、ベッドの仕切りもなく、話はその場にいた店員たちにもお客様にも、丸聞こえなので、お高いの個人情報が鬼のようにダダ漏れだった(笑)

恥ずかしいぐらいにダダ漏れだった

2つ目は、従兄弟に妹の結婚の報告をした時に、「いいな、自分はそんな余裕もない。」とポツリとつぶやいたのを聞いて、

彼の置かれている環境を察して、悪いことをした気持ちになった。

このマッサージを受けた1年後、彼は定職についたようで、やりたいことを諦めたことは残念だけど、生活が安定したことに安心した。

そして新たなマッサージを求めた。

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