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あなたの中のあなたを、忘れないでいて
想像以上に悲しすぎる時、心が限界を超える瞬間、私たちは自然と感情を感じないようにしてしまう。
まるで、自分自身を守るために心に蓋をして、感情があふれ出すのを防いでいるかのように。
「悲しくない」と言い聞かせないと、その瞬間を耐えられない――そんな時がある。
現実があまりにも辛く、どうしようもない感情が襲ってくると、その重さに押しつぶされないようにするために、自分を無理やり平静に保とうとするのだ。
それは、ただ悲しみを感じたくないからではない。
悲しみに飲み込まれてしまうと、今この現実を生きていけないから。心に蓋をして、何も感じないふりをして、自分を保ち続けるしかないときがある。
だけど、その蓋をしてしまった感情たちが、いつかふとした瞬間にあなたの中で声をあげる時が来る。
それを恐れずに感じてあげられた時、あなたの中に残っている傷は、少しずつ癒されていく。
その時こそ、本当に自分を救えるのは、自分自身だと気づくのかもしれない。あなたの中のあなたを、どうか忘れないで。