『招待』オーリア・マウンテン・ドリーマー 第ニ章
私たちふたりの歓びにあなたが身を任されるのかを知りたい。
すべてを解放してあなたが踊り、指の先からつま先まで、
危険も、現実も忘れ、人間の限界などというものを忘れ、
その喜びで満たされていけるのかを知りたい。
あなたの話して聞かせてくれることが本当なのか、
私には興味がありません。
それよりも人のことを考えず本当の自分になれるのかが知りたいのです。
裏切りの告発を恐れることも、自分の魂を裏切ることなく。
あなたが本当に信頼できるような真心をもてるのか、私は知りたいのです。
毎日楽しいことばかりでなくとも、
あなたがそこに美しさを見出していけるのか
私は知りたい。そして、人生そのものから
力を得ていけるのかどうかを。
失敗をその手に抱えあなたが生きていけるのか、私は知りたい。
湖のほとりに立ちすくみ、空に浮かんだ銀色の月に『生きていける』と叫べるのかを。
つづく。