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『虹の橋の下で』

きみが歩いた道
  ゆっくり たどろう


もう姿のない 
きみだけど

心の奥に 
きみはいる


潮の香り 
好きだったね

しばらく立ち止まり
きみのように
鼻をクンクンさせてみよう

「おかしなひとだね」と
思われても いいんだ

今は 
きみを
思いきり感じたい


歩みを止めたままの きみ
「どこにいるんだろう」なんて
可笑しなことを つぶやく私


抱きしめたいのに
腕が交差するばかり

時薬なんて 効きやしない

ましてや
罪のない言葉に つまずくばかり


きみと歩いた道

海へとつづく
 まっすぐな道



祇樹



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