こよみだより *夏至*
ー この季節の、草木の写真を添えています。ー
2021.6.21
二十四節気の「夏至(げし)」入りです。
太陽が一年で最も高い位置にきて、昼間の時間が一番長くなる日です。
「夏に至る」と書くように、この日が過ぎれば本格的な夏の到来です。
実際には、植物に恵みの雨が降り注ぐ時季で、日の長さを感じづらい時なのですが...
でも今日は、多くの地域で梅雨の晴れ間も見られるようですので、実感できるかもしれませんね。
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二十四節気の「夏至・冬至」「春分・秋分」の四つを併せて、「二至二分」といいます。季節を区別する上で、とても大切な節気です。
にもかかわらず、夏至には全国的な習慣が、あまり見られないようです。
夏至とは逆に、夜の時間が一番長くなる冬至には、カボチャを頂いたり、柚子湯に入ったりする習慣があることを考えると、ちょっぴり不思議な気もしますけれど、、、
昔は 田植えなどで忙しく、それどころではなかったのかもしれません。
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夏至祭
夏の訪れを待ちわびるスウェーデンやフィンランドでは、夏至は とても重要な節日として 祝日に制定され、夏至祭が盛大に行われているそうです。
夏至祭は、日本ではあまり見られませんが、三重県伊勢市の二見興玉神社では、古くから行われてきました。
二見興玉神社のある二見浦は、禊浜(みそぎはま)と呼ばれ、太陽の神様である天照大御神が祀られている伊勢神宮へ参拝する人々が、身を清める場として尊ばれてきたのだそう。
夏至の朝には、その二見浦の「夫婦岩」の間から昇る朝日に向って、禊を行う姿が印象的です。
※三重県観光連盟公式サイトによると、今年はこのような状況下、禊行事は中止となり、本殿祭のみ行われるそうです。
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半夏生
夏至から数えて11 日目(今年でいうと7月2日)は、「半夏生(はんげしょう)」といって、田植えを済ませる目安とされていました。
「半夏半作」などと言われ、田植えが この日よりも後になると、お米の収穫量が減ってしまうと言われてきたそうです。
半夏生には、地域により、いくつかの風習があるそうです。
いずれも 神さまや稲作と結びつくものですが、少し長くなりそうですので、その風習については、またいつか綴ってみたいと思います。
#半夏生餅 #さなぶり餅 #早苗饗 #小麦餅 #稲作 #神人共食
#関西のタコ #香川のうどん
#雑節 #七十二候
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夏至は、太陽のエネルギーがあふれる日。
そんなことを感じられるような、心地よい一日でありますように。
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▽ エゴノキの実
▽ ミリオンベルと、ダイアモンドフロスト
▽ リュウノヒゲの花
▽ ナンテンの花
▽ シモツケの花
▽ ギボウシのつぼみ
下の方から順に開花します。
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「エゴノキ」と「リュウノヒゲ」については、改めて投稿したいと思っています。
最後までご覧くださいまして、ありがとうございました。