地球のバイブレーション!!
先日、私が副理事長を務めさせていただいている日本国際ダンスアートセンター(JIDAC)の0期生オーディションが開催されました。
来年4月から正式スタートなので、プレスタートとしての人材募集です。
審査員にはユネスコの関係者や日本の華僑のトップなども加わり、またアジア系メディアの取材が入るなど…
本格スタートしていないこのプロジェクトに、大きな関心が寄せられています。
大阪、静岡、北海道など全国からの参加者が集まり、大盛況の会場でした。
バレエの基礎レッスンをオーディションの課題としたので(それ以外のジャンルは、それぞれダンスや歌の個人パフォーマンス)、レッスン講師には
元ボリショイ劇場のプリンシパルであるブーベル氏が担当。
ロシアバレエの本物を間近で観ることが出来て、とても良い体験でした。
技術のある無しは、バレエの専門家でない私にもわかりますが…
特に関心を持ったのは…
基礎のバーレッスンでも、表現豊かに広がりある(余韻感など)動きをするタイプと、フレームの中でしっかりと動くタイプ。
このスタイルの違いは、聞いてみるとロシアやイギリス・フランス等のメソッドの違いらしく…そこにそれぞれ指導者のやり方が加味されているとか。
求心的・遠心的なそれぞれの特徴の違いというのは、他のダンスや身体文化にも見られてる特徴ですね。
ターンでも…バレエダンサーは軸ありきで回りますが、マイケル・ジャクソンの様に回ることで回転軸が出来るタイプもいます。
もちろんその際も、振り回されない軸感覚は必要だし…
バレエダンサーでも、回転力とリズムで軸の精度を上げる人もいますから、どちらも必要不可欠。
実に有意義でした。
その後の面接は私が担当。
それぞれのダンス観や目的、自己分析や自己評価などを言葉で伝えてもらい…ダンスだけでなく、踊り以前の人柄を見させていただきました。
審査員歴は長いので、とにかくリラックスしてもらい、参加者の素顔を引き出す目的は果たせたでしょう。
このJIDACについては⬇️をご覧ください。
オーディションを通じてバレエというダンスも(当たり前だけど…)、他のダンス同様に、地球のバイブレーションなのだと思いました。
子供は嬉しいと弾みますよね?
弾むことは、人の根源的・生理的な躍動なのです。
バレエやアイリッシュダンス、ウクライナやジョージアの民族舞踊などは…
共通して胸郭を開きながら、上下運動をしますね。
日本の阿波踊りは、頭部を固定したまま腰膝の弾みで踊ります。
着物を着崩さない為に、躍動を内側に収める求心的ムーブメントと言えるでしょう。
人類発祥の地、アフリカのダンス(つまり人類最古のダンス)で言えば…
そもそもアフリカは54の国があります。
各国それぞれに部族がいくつもあり、それだけ踊りも違います。
日本人が想うアフリカンダンスは、セネガルやガーナの印象が強いですが…
マラソンランナーが多い国、ケニアのマサイ族などは垂直に跳びますね。
そして着地でほとんど踵をつかず、踏み込みらしい動作をしない弾み方をするのが特徴的。
ケニアの人達の弾み方も特徴的なのです。
もちろん飛び跳ねるだけでなく、集落でダンスを楽しむ姿も日常ですね。
そしてこんなタイプの伝統的ダンスも…
次はスワジランドのダンス
どれも共通してるのは…
大地を踏み、大地からのエネルギーを隆起させ…エネルギーを天に上昇させていること。
これはヨガなどで言う、クンダリーニと同じです。
ランナーズハイ〜マラソン競技などで起こる、エンドルフィン(脳内の快感物質)分泌〜と言われる、ある種のトランス状態と同じ状態。
超集中状態のゾーンとは違います。
深い瞑想と似てる様ですが、同じ半覚醒状態でも別物。
集中し過ぎて落ち着く、冴えた状態がゾーンとしたら…
冷静さを保ったまま、舞い上がった興奮状態…という違いかな。
ヨガには深い瞑想のヨガと、「火の呼吸」の様なクンダリーニ覚醒を呼び起こすものの両方ありますからね。
交感神経系と副交感神経系の特徴が、ダンス的なムーブメントにもあるかもしれません。
ハワイのフラなどは副交感神経系…ヒーリング系のダンスと言えるでしょう。
実は先日、タントラライフジャパンというグループの「コンシャスダンス&瞑想」というワークに初参加しました。
ダンサーとしてでなく、人間として踊る…という経験は、プロダンサーこそすべきだと思うので、他流試合のつもりでエンジョイしようと参加させていただきました。
ダンス…といっても、カタチの無い即興。
内観をしつつ、エネルギーを高める様な、クンダリーニ的トランスダンスですね。
これまでも海外のダンスセラピー系ワークショップに、何度も参加してるし…
何より即興こそダンスカルチャーの原点。
アウェイ感あるかな?と思いつつ、色々な方とコミュニケーションしながら楽しく5時間動きました!
ただ…ベースがダイナミックメディテーションなので、弾み"過ぎ"ることは、気をつけていました。
首から先を動かし過ぎると、物理的な故障リスクだけでなく、クンダリーニ症候群が怖いので…注意していたのです。
余談ですが…
トニーTさんの「黒人リズム感の秘密」という書籍には、黒人は首でリズムを取る…と書かれていたけれど。
私的には首は、膝・肚腰・胸のバイブレーションにより、"結果的に"連動して動くのだと想います。
首主導で全身を動かすのは、ダンスムーブにおいて、かなり効率が悪い…と言えますから。
そんなわけで、私はワークショップの最中、弾みながら起立筋や僧帽筋の緊張を解す様に、首に気をつけて踊りました。
しかしファシリテーターの選曲があまりに良過ぎて、楽しく弾けまくり、首まで揺さぶったらしく…
帰宅してから、軽く頭痛がありました(自業自得)笑。
3日目にしてようやく収まったのですが…脳みそがまだ、ぐわんぐわんしている感じ。
(時々耳鳴りも、きーんとしてます…)
昔、網膜裂孔(網膜剥離の手前)で、二度レーザー手術をしているので、激しく首を揺さぶらない様に気をつけたけど…
体液をシェイクし過ぎると、「イッて」しまうんですね。
エンドルフィンが出まくるので、気持ち良いけれど…やり方間違えると危険⚠️
ただし、無理せずバウンディングするのは健康に良いはず。
弾むことで解放されるし…
体内循環が促進されるから。
人は生理的に弾みたいので、その弾み方をカルチャーとして体系化したのが、ダンスだと言えるでしょう。
その弾み方を共鳴することが、祭りの文化にも通じます。
私は常々言いますが…
○○ダンスを踊っているのではありません。
便宜上、リリカルジャズとか、コンテンポラリージャズと言いますが…
私の躍動・衝動をカラダで表現した、"ワタシダンス"になっているだけ。
言い換えると、日本人の私は日本語を話すけど…
日本語「を」話す
というより
日本語「で」話す
…つまりたまたま話しているのが、日本語の音として表れていているだけなのです。
そこに込めた感情やエネルギーこそ、コミュニケーションの核(音霊・言霊)ですから。
言語が違う人達と交流出来るのは、それが通じるから。
ダンスというボディランゲージは正に「舞霊(まいだま)」と言えるかも。
JIDACはダンスを通じて、国際交流とダンスカルチャーの発展に寄与する組織です。
未だ戦争が終わらず、混迷する時代…
私はダンスを通じて、相互理解に貢献していきたい!と想うのです。
ダンスは習い事や舞台芸術以前のカルチャー。
ダンスで交流することは…
他人に対してマウントを取る思考さえなれけば、実は簡単なこと。
狭いダンス村での内向き視点では、少子高齢化の社会、ダンス界の将来が明るくなりませんよね?
JIDACは、ダンス界全体にプラスをもたらす可能性に満ちています。
興味ある方、参加したい方は、是非ご連絡ください。
⬇️
meviusjapan1744@gmail.com