生活と地続きにある茶道
きのう、茶道のお稽古でした。
正座をする。相手のお辞儀にこたえて、手をついてお辞儀をする。
お菓子やお茶を頂く前に、器をおしいただくことで、そのものに対する礼をあらわす。
決まった所作ですが、改めていいなぁと思いました。
1か月ぶりにお稽古に行ったら、お道具がすっかり春のものになっていました。
棗(抹茶を入れるもの)は、たんぽぽ、つくし、カタクリの蒔絵。
ひな人形の香合、桜のお茶碗。
冬は炭をおこして窯をかけ、湯を沸かし、お茶を点てています。
昨日は水の温度もぬるく、お湯もあたたまりやすかったように感じました。
季節を取り入れること、
自分の在り方を確認すること、
相手のためをおもってお茶を点てること。
そういうことが、料理をすることと似ていると思います。
歩く、座る、お道具を持つなど、
普段は流してしまうひとつひとつのことに心をとめられることも、いい時間です。
とはいえ、決して格式ばった緊張した空間ではなく、
隣村の、3,4人くらい、70歳から40歳の人と、にぎやかに話しながらお茶を点てています。
そういう、生活と地続きにある茶道っていいですね。