目には目を、虫には虫を、の生物農薬大作戦
数年前から、ベランダでバラを育てています。
枝を切ったり、大きな鉢に入れ替えたり、死角から飛び込む棘に思い切り肌を
裂かれたりと、噂どおりの重労働。
それでも、
5月に咲き誇るその気高いバラの花を見、
芳しい匂いをいっぱいに吸い込むと、
もうこれ以上ないくらいのうっとり気分を満喫することができます。
「わたしだけの秘密の花園、、」
そんな独占欲まで満たしてくれるバラの力。
が、
美しいものには必ず寄ってくる、ヤツらが!!!
アブラムシ。
「どちらにしようかな てんのかみさまの いうとおり・・・」
迷った時、対象に向かって順番に指差ししながら歌った経験がおありでしょう。
地元・鹿児島では上記のあと
「・・・あぶらむし けむし うらからまわして さんばんめ 」
と、
幼な子ならほぼ100%そらんじられる、ド定番の虫❗️
こいつが厄介。今まさに膨らもうとしている蕾に1匹飛来すると、
単為生殖で1ヶ月で30匹近く増える!!
おいしいバラの汁をすすりに飛来するのが10匹だったら?20匹だったら??
おお、恐ろしい!!!
でも農薬撒いちゃうと、バラのお風呂に入れないじゃない??🌹❤️
そんなわけで、登場します!
ちょうどいい写真がありました。
肉食系代表・ナナホシテントウ君!!!
特に、ナナホシテントウの幼虫は、
益虫(野菜を作る人間にとって有益な虫の意)の中でも大食漢。
ゆうのうえんに暮らすテントウムシの幼虫を獲ってきて、
早速わが愛しのバラドンナたちの元へ。
さぁテントウムシよ、
にっくきアブラムシを食って食って食い尽くしてくれ!!
と、
ベランダ生物世界を操るダークネスの如く生物兵器を撒き散らす!!
しかし、
結果はしょんぼり。
アブラムシを食べる前に
羽を広げたテントウムシは、次の空へと飛んでいってしまいました。
アブラムシは多数の種類が存在し、
テントウムシもまた然り。
そして、テントウムシには好みがあり、
どのアブラムシでも食べるわけではなかったのです。ヴーーン。
ちなみに、テントウムシの中には草食性の“悪い“テントウムシも存在します。
私が苦肉の策で行った
「アブラムシにはテントウムシを作戦」。
実は
農業界で言うと
天敵となる虫を人為的に畑に放って、害虫駆除をする
生物農薬
という手法だったのです。
前置きが長くなりました。
スーパールーキーMSK君もお待たせしました!あらやだ寝ちゃったよ👶🏻
さて、
この生物農薬。
商品としてはとても高価で、
しかも管理が難しいと言われています。
そりゃそうだ、
虫は言うこと聞いてくれないんだから。
ナウシカの蟲笛じゃあるまいしね。
気になるお値段を楽天で調べたところ、(アマゾンには無かった!)
テントウムシ50頭(匹じゃないのはなぜ)で4620円!!
たっけぇ〜、、、。
防除対象だけを駆除できるとはいえ、
実際にこの生物農薬ちゃんたちが生きるのに適した温度なんかを調整するのは
非常に難しそうです。
世界に目を向けると、
化学農薬による環境汚染や健康への悪影響を回避するとして
有機農法、有機食品が注目を高めており、
よって生物農薬の普及も急速に進んでいるとのことです。
うーーーん、
なんか、
やればやるほど人間ってやつは
自然と折り合い付けるのが下手くそになっていく気がする。。
まるで誰かが「牛耳れ!」と手綱を引いているような・・・
闇の中、光を求め愛を叫ぶぶじゅにーさん、
どうしてもこの記事を載せたかったので、くっつけさせていただきます!!
プシュプシュと手のひらの精鋭たちを殺しているのは私だった😭
「人間の不利益になるものは
ぜーんぶやっつけてしまえ!!」
みたいなこと、もう続けられない。
本当の不利益は自分で蒔いているってことが
身の回りにいっぱいあります。
そう思うと、
やっぱり狭くても手入れが行き届く範囲で
自然と仲良く暮らしたい。
願わくば、
関わる人のために野菜を作り、届けたい。
今回、生物農薬について考えてとっても勉強になりました。
きっかけをくれた
灯台の元も先もピッカピカに光らせるアンチュウモサク様、
そして読んでくださる全ての皆様、
どうもありがとうございました😊😊🍀🍀❤️❤️👶🏻👶🏻
参考文献は昨日と同じです。
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