ダンジョン飯にあこがれて 第一回
ダンジョンマスター(1987年)
1987年は本国アメリカでのリリース年。別機種への移植と翻訳という手間が加わって、日本では1990年初頭の登場だったらしい。まぁ、その時点で名作としての地位は不動の物であったことは想像に難くない。刻一刻と時間が流れるリアルタイムの概念をダンジョンRPGに持ち込んだ先駆けとして有名な作品であった。であったんですが…
やっぱり、ビジュアル面がチョット弱い
1990年初頭というのは、PC-9801界で言うと三国志IIとかドラゴンスレイヤー英雄伝説の出た辺り。キャラ絵がショボめだったり、BGM無しだったり、オートマッピングが無い点が不親切すぎてハードルが高かった。特に自分の場合、このダンマスの影響下で作られた日本ファルコムのブランディッシュ(1991年~)シリーズのヘビープレイヤーだったが為に、オートマッピングの無いダンジョンRPGという時点でモチベーションがガタ落ちだったのは否めない。令和の今あえてやるにはちょっと覚悟が要るな…って感じでした。
Dungeon Strikes Back SFC Mod という選択もある
全世界のダンジョンマスター愛好家コミュニティでは現代のPCでも動く、いわゆるクローンソフトが広まっており、有名どころとしてはReturn To Chaos (RTC版)とDungeon Strikes Back(DSB版)という二つがある。どちらも良い所があるが、DSB版には1991年に出たスーパーファミコン版のビジュアルで遊べるSFC modというオプションパックを一体化したものが出回っている。これが大変に良く出来ていて、グラフィックを90年代水準に描き直し、オリジナルBGMもいくつか用意されているリメイクバージョン。残念ながらスーパーファミコンではマシンパワーが足らず激重なのとコントローラーでの操作性の悪さがマイナス点であったが、PCで動かすDSB版はその弱点が無くなったので良い所尽くし、と言ったところ。オートマッピング機能も付与されており、快適なプレイングが約束されている。最高かよ。
こうしてモチベガン上がりで深層へ潜り、モンスターを倒し、その肉を食い、魔法を唱え扉を蹴りスキルを上げ、攻略を完了した時に思った───
これPC-9801版だとどういう感じなんだろう、と。
結局、原典に回帰しちゃうんだよね
オートマッピングが無い=紙とペンを用意してコンピューター操作と筆記を並行してやる、というプレイングが好きじゃないが為に敬遠したPC-98版ダンジョンマスターだったが、DSB版を長時間やり込んでしまった結果、空間構造がほぼ脳に焼き付いており、地図見なくても迷わなくなっているという意外な解決を見た。となると後はBGMが無いことぐらいだが…これもまぁ、ダンジョンで生活すること自体が楽しくなっていると、もはやBGMは不要。滴る水滴の音の反響音が心地良いレベルに刷り込まれている。というわけで、コツを掴んだこともあり数日でPC-98版の攻略も完了してしまった。
やはり後世に与えた影響力が大きいだけに、原典は偉大な作品であった。
ダンジョン内で食料を調達しモンスターを撃退しギミックを解いて探索をする。そこには冒険者の生き様があり、世界中の人を魅了する浪漫がある。
ダンジョンマスター、ああダンジョンマスター。
そして長い時間を共にして愛着の沸いてしまったこの冒険者たちともう少しだけ冒険を続けたいですね…
続・ダンジョンマスター カオスの逆襲へつづく!
ダンジョン飯キャラのアイコンはByNEETさんのダンメシ×ダンマスから拝借しました。カオスの逆襲についてるアイコンエディタでセーブデータ弄った
DSBのSFC mod ってドコー?って問いには答えづらいですね…まぁこのプレイ動画の説明文のどっかに書いてあるんじゃないでしょうか