ダンジョン飯にあこがれて 第二回
続・ダンジョンマスター カオスの逆襲(1989年)
こちらも1989年発売はアメリカでの話で、日本では前作と同年の1990年末に移植版が出ていた模様。意外とスパンは短い。PCゲームにたまにある、「前作がなくても遊べるが、前作を持っているとセーブデーターをコンバートして自分の育てたキャラを持ち込める」タイプの続編である。
育てたキャラは持ち込める、しかし…
さっそくウッキウキで前作のセーブデーターを読み込む。当初は想定されてなかった続編なのでクリア後の引継ぎデーターなど生成されない、故に持ち込めるのはクリア直前のものとなる。
ゲーム開始直後、いきなり真っ暗な部屋のド真ん中からスタート。まずインベントリを確認。何も持ってない。そりゃそうだ。武具防具や回復薬まで全持越しでは、今作からプレイする人に対して不公平が過ぎる。しかも周りからは前作プレイヤーを苦しめた毒持ち芋虫の鳴き声が。全裸で虫部屋に放り込まれる勇者パーティ。Fateシリーズの間桐家かよ!
完全に迷子
辛くも虫部屋から逃げ出し、落ちてた貧弱装備とゲーム内で参照できるダンジョンマップで探索を始めると、突然の下階層への落とし穴。帰り道を探してると、またまた下階層への落とし穴。落ちた先は行き止まりで、唯一出口になりそうなのは何処に飛ぶのか見当もつかないワープポイント。この時点で自力クリアは諦めました。攻略サイト見ようっと。今作はマップがあるから楽だと思ったか。そんなことはない。
ロード・オブ・ザ…
ダンジョンのギミックを最後まで潜り抜けると、コーバム鉱石なるイベントアイテムが手に入る。本作の設定としては、コーバム鉱石は全部で4つあり前作のラスボスことロード・カオスが復活のための力を蓄えているアイテム。同じダンジョン内にあるフル・ヤの穴に投げ込むことでのみ破壊できる…それ知ってる!映画で見たことある!一つの指輪ってヤツだ!
ダンジョンギミック試験問題集
カオスの逆襲は、前作プレイヤーへの挑戦状、という側面が強い。ダンジョンは細かなエリアに分割されていて、踏み入れたエリアで足止め。そこにある難解なギミックを解いたり、強敵を殲滅したりすることで次への道が開ける。といった感じ。そういったギミックの積み重ねが容量限界まで効率的に詰め込まれた結果、全ての階がギッチギチに通路と部屋で埋め尽くされ、自然なダンジョン感は薄れてしまったような気がする。だが、それは悪いことではない。攻略を成し遂げた時の満足感は高い。(攻略サイトみたけどね)また、細かなエリアでギミックが独立しているということは、特定のギミックだけ抜き出して流用するのも難しくないということ。前回取り上げたDSB SFC Modにも、本作の仕掛けのいくつかが上級者用コンテンツとしておまけ設置されている。PCエンジンで出てた外伝・セロンズクエストも、本作で登場したギミックを再配置して新しいダンジョンを構築している。
ダンジョンマスターのシステムを使ってダンジョンを作るなら、こう作れ、というお手本を見たような気がした。あくまで個人的見解だが。
攻略情報はマイナーゲームの物置さんを参考にしました。
ありがとうございます!もともとのダンジョン構造が難解な上に攻略情報も解読が結構大変なので、見ながらでもやりごたえは全然あります。いや…見なきゃ無理だよこれは…