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因果応報

今日は私が次に進むために、元彼の事をここに書き記そうと思います

元彼は2つ年下で、いわば復縁でした。

私が中3、相手は中1
同じコミュニティに属していて、先輩後輩という関係から発展しました。

私は天性の姉気質と言いますか、甘えたり頼ったりすることが苦手です
そして何より、当時は中学生だったため、クラスの人間関係や進路など…環境に揉まれて、刺々しい人間だったかな。

そんな私に懐いてくれた彼は正に「大型犬」
ゴールデンレトリバーですかね

コミュニティ内でも真面目に取り組む姿勢や、後輩という可愛らしさに惹かれていきました
彼もきっと、先輩である私が好きだったんだろうと思います。

お付き合いすることになり、限られた時間の中で一緒に帰ったり、誰も居ない駐車場で抱きしめ合ったり
可愛らしいと言いますか、純愛でした。


「じゃあ何で別れたの?」
ええ、何を隠そう…

私が現実主義すぎたからです!



彼はね、自分の趣味である音楽を仕事にしたいと語っていたんです
夢がある事とか、1つのことに真剣になれることって、何も無い私からすると本当に魅力的です。

だけど、「じゃあそれが出来なくなったらどうするの?」と考えてしまうんですよね。

現実的に食っていけるお仕事かと言われると、正直そうでは無いと思いますし、私は誰かを支える生き方は向いていないと思うから(自分のことで精一杯なので。)



私は自分のことを「何も無い」と思っていますが
どちらかと言うと「満遍なく生きている」なのかもしれない

突出したものは無くても、ほぼ全ての物事平均点
良くも悪くもそつ無くこなせるポテンシャルがあるから、失敗して失望されるのも怖いし、心配もされないから頼れない。


丁度その時は高校受験も控えていた時期で、将来のことを考えた時故の不安が私を襲ってきていた

それに、このまま中学生と高校生になって、上手くいく訳が無い
念頭にあったこの気持ちが、私の「別れ」を切り出すきっかけとなりました。



時は4~5年経ち、私は大学生、彼は高校生に
私は実家から大学へ通っていたため、ずっとこの地元に住み着いていました(←妖怪かなんかか?)。

もちろんアルバイトも地元で見つけて働いていた
そんな時でした。彼がたまたま、お客さんとして私のお店に来たのです。

色々な記憶がフラッシュバックしました。
好きだった記憶と楽しかった記憶、申し訳ないという記憶


あれからずっと近況は気になっていたので、元気そうで安心しました。
家に帰ってからというもの、私はネトストっぽいところがあるので(←?)彼のインスタのアカウントを見つけることに成功

DMしました。
下心は無く、ただただ単純に元気かどうかコンタクトが取りたかっただけなので。

そこから話は続き、LINEを交換することになりました。
また話は続き、彼の方から今彼氏はいないのか、電話出来ないか、と言われて

「何かが始まりそう」

直感的にそう思いました。



私は人と関わったりコミュニケーションをとることは好きですが、初対面だったり久々の人とは上手くいかない…何を隠そう人見知りなのです。

でも、毎日大学とアルバイトしかしていない日常に刺激が欲しい
そんな気持ちもあった私は、彼と電話をしてみることに。

話してみたら一瞬であの頃に戻れて。
彼はあまり声も変わっていなくて、少しおちゃらけた所も変わっていなかった

「変わってないね〜」なんて言ったら
「先輩もあんまり変わってない、でもなんか、角が取れたというか…丸くなった気はします。」だって。

多分それは、進んだ高校がすごく温厚な人が多くて、毎日楽しくて
自分らしく生きることができたから変われたんだろうな、と。


話は盛り上がって、夜の23時位に話し始めて
気付けば朝の6時でした。
もちろん、そんなに長く話していれば昔の話にもなって。
付き合っていた時のこと、その後のこと、今のこと…話は尽きない訳です。

そして、未練があるって

そう言われたんです。

私も無いと言えば嘘になるけど、今の彼のことをもっと知ってからが良い
それが正直な気持ちでした。



それから何度か夜に電話をし、会う約束をしました。
あの時より太ってしまったし、幻滅されてしまうかもしれない。中身もあの頃と違うから、失望されてしまうかもしれない。
私は基本ネガティブなので、不安しか無かったな。

そして当日、私は恐る恐る集合場所へ
彼は変わっていませんでした。背は伸びていたけれど、笑い方とか、喋り方とか、何も変わっていなかった。

「やっぱり先輩のこと好きです。」

まぁ、やっぱそうなるよね…(笑)
いざ言われると困ったけれど

ただ、こんな自分のことを好きでいてくれるなら、愛してくれるのなら。
そして、心のどこかであの時の罪滅ぼしをしたい自分も居て

そんなこんなで復縁することに。



毎日幸せでした。
彼は愛情表現をよくしてくれるし、褒めてくれる
心配もしてくれるし、私の暗い感情を受け止めてくれる

あの頃の私も毎日「死にたい」って彼に嘆いていました
それは彼も覚えていたみたい。

毎晩電話もして、朝も一緒に駅まで歩いて、帰りも一緒に帰って
罪滅ぼしのつもりが、いつか終わりが来ることを恐れている私がいた。



彼と別れてから入学した高校生活はほぼwithコロナだったから、行事も無ければ男女の交際もほぼナシ
久々にまともに恋愛ができたというか、嬉しくて。

キスもハグも、色んなことも
いつかは経験するだろうと思っていたことを、まさか全部、彼とするとは。

嬉しかったし、怖かった
大好きな人だけど、故に今後一生、消えることの無い記憶になってしまっている気がして。

愛を感じている時、彼は他の誰でもなく、私の元に戻ってきたんだよな
そんな優越感というか背徳感
自己中心的な感情も沢山ありました。



結局、今回フラれたのは私の方でした。
理由は色々あるけれど、私への不満だったり進路関係が主で

そりゃそうだよな、私は大学生、彼は大学受験生
進路を考えている時恋愛が邪魔なことは、私が1番よく分かっている
あの時の私が呼応した。


それに、話を聞いていたら私への不満の中に
「あの頃の私じゃない」
って気持ちが入っていて

うーんなんて言うんだろう
あの頃の私は棘があって、お姉さん感、先輩感
だけど何かに怯えて生きていて脆い。

今の私は丸くなって、少しだけ甘えることができて、故に重いというかメンヘラというか。

彼は元々年上が好きって言っていたし、きっとお姉さんであり先輩である私が好きだったんだろうな、と。

そして、私はあの頃の自分と比べると少し自己中心的になっている自覚がありました
良くも悪くも、ですが。

色んな人と関わって、結局1番自分を大事にしないと生きていけない事に気付き、自我を押し殺さない様になって



こう文章化すると、結構変わっていたのかもな。
自立しているように見えて脆い、守ってあげたくなる私と
自立しているように見えてただ自己中心的な、重い私



もちろんフラれたのは私だし、凹みました。

いつも手を繋いで電車に揺られていて
電車が大きく揺れた時、いつも手を引いてバランスを取っていてくれた彼

あー私、これからどうやって電車乗ればいいんだろう
どうやって、1人で立って進むんだろう
分かんないなぁ

私が彼に依存していたことに気付き、更に自己嫌悪。



でも、付き合っていた中でも私だって不満はありました。

2人の時間が多かった故に、友達との時間を上手く取れなかったこと
自分の時間が減っていたこと

沢山あったけれど、特にこの2つは慢性的に感じていて



元々私は感情にコントロールされやすい方だったためか、ストレスには弱く
体調に出やすい方でした。

分かりやすいのは、生理が遅れていたこと。
女性だったら共感してくれる人も居るかもしれませんが…生理って、少しの心的ストレスで遅れるものなんですよね。普段は1ヶ月毎にくる周期ですが、3ヶ月ほど来ませんでした(笑)
(嫌味なことに、彼と別れてからは驚くくらいピッタリ1ヶ月毎にくるようになりました)

きっとこのままこの人と付き合っていたら、自分の身体が壊れる
そんな事も感じていました。



彼と付き合って学んだのは、「因果応報」は本当なのだなぁと。
昔と自分が言い放った同じような理由で別れて、結局こういう運命だったんだ。因果応報か。と、腑にも落ちましたが

だけどそれだけじゃなくて

フラれて、死ぬほど落ち込んで
でもそんな私を立ち直してくれたのは、紛れもなく友達やバイト先の仲間でした。

普段から「こんな自分なんかと関わってくれている人は大事にしたい」と思っていて
皆が困っていたら助けたいし力になりたい。私が聞ける愚痴なら幾らでも聞く。
そう思って生きてきました。


だからかな
私がフラれちゃった〜って相談したら、皆本気で心配してくれて。

どこかに連れ出そうとしてくれる友達もいれば、ひたすら話を聞いてくれる友達

変な動画を送り付けて笑わせてくれる友達もいれば、無理に聞き出そうとせず静観してくれる友達

バイト先の人も、体調に出てしまった私に気を遣ってくれたり
お客さんに至っては、ただの店員と客の関係なのに親身になって話を聞いて励ましてくれたり

本当に、色んな人の優しさに触れたなぁ

自分が今まで人に与えた優しさが、時を経て返ってきた様な気がしました
これもまた、因果応報。



これに気付けたのも、悔しいけど彼と復縁して、別れたから。
基本的に「会うべくして会った」とか「成るべくして成った」を信じている私は、それも確信に変わったし

自分が大事にしたいと思う人は、これからも大事にしようと
それも確信に変わりました。



辛い経験ではあったけれど、それ以上に得たものが大きかったなと、今では思えます。

あんなにどろどろに、ぐちゃぐちゃになってしまった私

なんだろうなぁ、人の温かさにも種類がある事にも気づけたし
なにより、そんなにも違う種類の温かさを持ち合わせている友達が沢山いるって、私幸せ者じゃん!1人じゃないじゃん!って

改めて、友達や仲間のことが大好きだと思えました。



今の私はと言うと
彼のことを忘れたいから、という意味ではなく
色んな人と関わってみたい、という意味で
また誰かとお付き合いできたら嬉しいなぁと思っています。



それまでは、自分磨きをして、自分に出来ることを探して、明日も生きているために今日を全力で生きる

くっそ生きてやる
これだ。

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