夢で逢えたら
忘れたいことって、やっと忘れられたって頃に夢で見る
朝起きた時、「ああ、現実はここか。」っていう絶望
だから寝るのが怖い日がある。
昔ねすごく凄く好きだった人がいたの
優しくて、可愛くて、私の長い話をずーっと相槌打って聞いてくれる
不器用でつい手を焼きたくなっちゃう
でも時々見せる努力家な部分とか、かっこいいところ
全部全部、好きだった。
私は毎日大好きだよって伝えて
ずっと隣で笑ってた
けど、手を焼きすぎてお母さんみたいなんて言われて
好きにはなって貰えなかった
いや、逆かも。
大好きになりすぎて、好きになってもらえなかった
「大好き」って、「好き」の次だと思っていたけれど
人として「大好き」になると、恋愛対象の「好き」には戻れない
難しい。
私フラれるのが怖くてさ
「好きです、付き合ってください。」
なんて真面目なこと言えなくて
フラれる自分も嫌だし、これで気まずくなるのが嫌で
じゃあどうしたら、気まずくならずに自分のこの最大限の「好き」を伝えられるのかな?って考えた時
「大好きだから結婚しよう!」
しか言えなかった。
まぁ全部あしらわれてたけどね
私の扱いが世界一上手だったと思う
一度だけね
「じゃあもう付き合おう?!」って言っちゃったの
あぁ言っちゃったな
明るく言ってみたけど、怖い、苦しい
いつもみたいに「大人になったら考えるよ。」ってあしらってよ
「それ本気で言ってる?」
予想外すぎたよ
そんな真面目な顔で言わないでよ
いつもみたいに笑ってよ
私怖くなっちゃったよ
結局あしらったのは私の方だった
あの時本気だよって伝えていたら、何か変わっていたのかな。
違う高校に進んでから、たまにLINEはしていて
私は会いたいって言っていたけれど
優しい嘘を沢山つかれて嫌になって
一方的に怒ってそのまま縁を切っちゃった。
あれから何度も夢で逢うんだ
夢の中の私達はずっと笑ってるよ
いつも「待たせてごめんね。」って言って
あなたからプロポーズしてくれるの
手なんか繋いじゃってさ。
今日の夢ではね、2人で秩父に行ったんだよ
手を繋いで登山して
何故かフェリーとか乗ってて
「船酔いしない?大丈夫?」って
夢の中でも私、お母さんしてた。
中学生ながら、人生最大の恋だったなって思う
きっと今までで1番好きだったし、
きっとこの先の未来でも1番好きだと思う
もちろん新しく好きな人も何人かできたよ
付き合ったりもした。
でも、「この人はあの人じゃないんだよなぁ。」って
結局比べて、居ないあなたを投影して
余計に辛くなったりして。
早く幸せになりたいなぁ
私にとっての「幸せ」は多分あなたにしか叶えられないってこと、分かってる。
中学校の卒業アルバムの寄せ書きコーナー、書いてくれたよね
「お幸せに。」って。