2023ビートの16ビートはやお
今年もお疲れ様でした。あっという間に2023年は終わりですが、今年初めが遠い昔に感じるくらい内容が詰まっていて、かつ変化の大きい一年でした。
両手では抱えきれないくらい流動的な変化や感情を抱えて過ごしていたので、手から漏れるものも多くありました。なので来年は今年を礎にしながら整理をつけて、狙いを定めて挑もうと思っていたら、しいたけ占いにも同じようなことが書かれていてまぁやっぱりやるかという次第です。
楽しく過ごせていたのは関わってくれた皆さんのおかげとしか言いようがありません。来年も楽しみ。そして来年をもっと楽しむために、今年を振り返っておきます。
[1]ZOOZとガストバーナー
振り返ってみると「今年も僕、ドラムばっかり叩いてるじゃん!!!!」でした。カッパマイナス、アルカラ、キュウソネコカミ、つしまみれ、ZAZEN BOYS、ヤジマX、学生の頃の僕が震えて眠る手練れの方達とツーマンしたり同じイベントに出たりツアーしたり、久しぶりの対バンに歓喜したり、会社員とバンドマンを行き来しながら、現実と夢が平日と週末で入れ替わり続ける生活を楽しんでいました。こんなはちゃめちゃなドラムを見てもらって大感謝です。
2023年は52本ライブをしました。内、ZOOZは24本、ガストバーナーは28本。数が全てではないのですが、週一回ライブができているおかげで精神が保たれていました。
辛い時はHEREやfolcaに励まされ、弛んでいるときはFNCTRやYUNOWAを見て襟を正し、何よりメンバーに定期的に会うことで人生が沢山進んだり確認できたり励まされたり、お客さんの楽しい姿を見ることでパワーをもらったりしていました。ありがとうございます。
仕事が終わって電車に乗っている時、バンドがなければとても先の細い人生だったと毎日実感しています。生きる上でハリと刺激と本質を与えてくれるのがバンドで、本来音楽はそんなに好きじゃなかったはずなのに、何で音楽をやり続ける人生になってしまったのか今でも分かりませんが、そんな音楽のおかげで不思議と人生楽しいものになっています。それはブレなければきっと来年もそうです。
[2]文章
この記事も含めて今年は95本稚拙な文章を書いていました。ワンタンマガジンは4本掲載していただき、併せて99本書いていました。
元から文章を書くのが好きで、高じて大学院までそうやって進んでしまったのですが、社会人になってからは「もう無理だ」と諦めて遠ざかっていました。その頃は、好きなことに言い訳をつけて諦めたり挫折していることも多く、その中の一つとして文章を書くことも眠りについてもらっていたのでした。
数年前に辻斬りっちゃんから言葉をかけてもらったことがきっかけで「とりあえず日記書くことから始めるか」と取り組み出してみると、いつの間にか止まらなくなっていました。好きなことは諦めちゃいけない、そんな姿勢を教えてもらいました。今後もお互い高め合っていく存在になれたら良いですよね。
今年に入って週一回は文章を書こうと思っていましたが、それを上回るペースであれこれ管を巻くことができました。やっぱり書くの、好きなんですよね。
来年は、「心の機微」をテーマにもう少し色々と書いてみようと考えています。この一年あれこれ適当に書いていくうちに、不思議なもので「心の機微」というワードが輪郭を持って顕れてきました。やってみようと思います。
[3]仕事
仕事は順調と苦難の両輪で進みました。はっきり言って辞めるために仕事を頑張っているのですが、その結果今年は昇格したり国家資格を取ってしまったりと、頑張れば頑張るほど辞めにくくなる雁字搦めの状況に陥っています。バンドの片手間で仕事をしているこんな僕より、仕事しかない人はもっと頑張れよ!とも思う気持ちもあります。
そして仕事を頑張れば頑張るほど、本来やりたいことをやるときに体力や時間が残っていないという現象が起きています。これはあまりに本末転倒で、11月以降その悩みに振り回され続けていました。
仕事は結局どれだけ規模が大きくなっても「お金を稼ぐ」というよく分からない価値観が自明の理とされているので、やればやるほどやりたくないという気持ちが強くなりますし、「お金を稼ぐ」という目的のもと集まっている集団の仲は、やはりどこか虚しいものだなと思ってしまいます。
仕事というよく分からない行為のもとで集まった人たちを見たり、話したりして感じる虚しさや人間の愚かさを、今後どれだけ仕事以外の場所で昇華できるかだなと思っているところです。やっぱりどこかで小馬鹿にしながら過ごさないといけないなぁと感じています。
また、闘病中の母は今も闘病中ですが、数ヶ月単位で状況に大きな変化があり、母の偉大さと、強さと、弱さを同時に感じ続けています。でもやはり、悔しいくらい母は母です。その子は子です。
それなりに複雑な家庭環境で育っているので、そのおかげで僕と母が会っていない時、母は一体何を考えているのだろう、そんな「余白」を考え続ける毎日でした。
平日の虚しさと、週末の楽しさと、そして並行して人生が進む母と、そういったものを文章に収める僕と、そういった関係性で続く一年でした。
本当に今年は楽しかったし、虚しかったし、辛かったし、よく分からない人が世の中に多く存在し、愛しい周りの人やライブハウスで出会う人はほんの一握りなんだと分かった一年でした。収穫が多く、不安と歓びを選別しつづける一年でした。来年も良い一年になりますように。そして、関わっていただいた皆様、来年もよろしくお願いします。
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