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シリアと幕末

シリアの現状

混沌を極めてます

日本のニュースでも取り上げたりしてるんでしょうか?
日経新聞のweb版見てる限りでは継続的に目にしますね

毎日シリアの情報が入ってくる私でも、何をどう説明したらの良いのやらという感じでして

皆さんにわかりやすくお伝えするにはどうしたら良いのかと、ぼんやり考えてたところ

そうだ。日本の歴史に例えればまだわかりやすいのでは?と思い立ったので

日本の幕末に例えてみます

日本は江戸末期、徳川家が日本を統治していたのですが

みなさんご存知のペリー(アメリカ)がやってきて


「お前ら何を独裁政治で鎖国してんねん、世界スタンダードで行こうぜ。開国して、自由と民主主義で行こう!」


と言ってきました


徳川幕府としては

「何やねん。誰やねん。いきなりきて、わけわからんの押し付けてくんなや。今、日本は平和やねん」

と言いたかったのですが、圧倒的な武力で止む無く開国させられ

そのうち欧米諸国の自由民主主義に触発された幕末の志士達が、徳川打倒に動き出し


イギリスなどの協力を得ながら

幕府と血で血を洗う争いを繰り返し

最終的に徳川幕府は江戸城開城で降伏するも


政府側についていた人々はその後も最後まで命をかけて戦い続け


北海道まで追いやられて、全滅させられるわけですね


そうして日本は、無事?自由と民主主義という新しい考えを持って近代化に成功、欧米諸国の仲間入りするわけです。


その後は、欧米諸国同様、他国を侵略し世界大戦に突入していくわけですが、この後の話はよくご存知かと思うので割愛します。


さて、これを今のシリアに当てはめると

アサド政権は徳川幕府です

独裁で一部の人間に残虐な仕打ちをしたりもしてますが、国自体は平和でした。

徳川幕府も独裁で、えた・ひにんという一部の人間の人権を完全に蹂躙していましたが、国全体としては平和でしたよね


そこに、また欧米諸国が現れるわけです

独裁なんて、あかーん!時代は自由と民主主義やでー!

(ちなみにこれは表向きでアメリカにとって、そんなことどうでも良いんです。アサド政権がロシアやイランと仲良くて気に食わなかったから、ぶっ潰したかっただけだと私は思ってます)


すると当然、アサド政権に虐げられてた一部の人間がこれに呼応します。
(坂本龍馬も土佐の部落出身者で、虐げられてました)


アサド政権ぶっ倒す!シリアに自由と民主主義を!!といって、立ち上がった彼らが反体制派と呼ばれる人達です。

まさに幕末の志士というところでしょうか。


そしてアメリカ(オバマ政権)は彼らを裏から支援します

こうして、幕末さながらシリアはアサド政府軍と反体制派の内紛状態になります。


(幕末よりややこしいのは、イスラム国(IS)が漁夫の利を狙って、参戦してきたことで、細かく言うともっとプレイヤーはたくさんいるのですが、ややこしくなるのでここではあえて割愛します)

徳川幕府同様、アサド政府は反体制派にボコボコにされてかなり弱るのですが

ここで登場するのが、ロシアとイラン

もともとアサド政権と仲が良かったので

援軍に駆けつけます

これで息を吹き返したアサド政権

(徳川幕府ももし、ロシアのような大国の強力な支援があれば結果は変わっていたかもしれませんね)

徐々に押し返し

つい最近、反体制派からアレッポの9割以上を奪還したわけです

反体制派にはもちろん、軍もいますが、自由と民主主義を願う一般市民もいます

今、9割を取り返され、完全に政府軍に囲まれて退路を断たれてしまった彼らは

大虐殺されてしまう危険にさらされています

今後どうなるのかはわかりません。

下記動画は、反体制派の男性がアレッポで自らの死を悟って撮影した動画です。

https://youtu.be/gcuG8GsZo8s

彼は「ただ自由が欲しかった」と。

何がどうなれば良かったんですかね

自由が欲しかったなら、国外に行くという選択肢はなかったのだろうか

そんな風に思えるのは当事者じゃないからなんだろう

幕末志士も国外に行くなんて選択肢はなく

日本の未来を考えて戦ってたわけですから


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