創作者なら矜持を欠くな
此処〈note〉ではまず見ないけど、時折SNSにて見かけるのは小説投稿者や漫画創作者の〝『異世界もの』『なろう系』がメインストリーム化している風潮〟への辟易鬱積の愚痴だけど……いや『市民権を得ている』のは『市民権を得ている』んだから仕方なくね?
それ以上でも以下でもなくね?
それが〝現実〟じゃね?
何かが当たれば模倣便乗亜流が氾濫する……にわかミーハーを過熱酔わせに転がす──そうやって『ブーム』って起きてるワケで、これはいまに始まった商業図式じゃない。
『特撮黄金期』『スーパーロボット』『リアルロボット』『鎧もの』『美少女戦士』『格ゲー』『キッズホビー』『ポケモン系』『学園アイドル』etc……全部そうよ?
肝心なのは
①当てたいから流行に乗っかる/そのためには自分を折っても仕方ない
②自分を貫きたいから敢えて流行には反骨する/最悪、支持を得られなくてもやむなし
の二択じゃね?
「私の思うように書きたいの! なのに、何でバズらないの!」って両得主張は、単に『駄々』じゃね?
それを為すには結果を示すしかなくね?
有無を言わさず認めさせる実力勝負が総てじゃね?
富野監督や永井豪大先生や尾田栄一郎先生のように風穴を空ける気概で臨むのが本分じゃね?
自分自身がエポックに咲くしかなくね?
ましてや〝紡ぐ者〟なら?
チト参考例を挙げておくわさ。
如何に『マジンガーZ』がエポックだったかは言うまでもないよね?
現在でもフォーマット化して亜流や系譜が脈々と作られているんだから。
でもスゲェありえない逆境難産だったんよ?
だって『東映ロックアウト事件』──つまり東映と組合が揉めて従業員完全閉めだしというストライキ渦中で産声あげたんだもの。
当然、東映は機能していない……のに毎週TV局には新作納品されるという本社が「?」となる事態。
マジンガースタッフ、夜中に忍び込んで必要機材や画材を全部持ち出して逃げたんよ。
で、散り散りに旅館とかで黙々と作業……外に立てた見張り役が「本社の人間が嗅ぎ付けて来たぞ!」と報告すれば即座に荷物を纏めて窓から脱走……各自パートが仕上がると街頭や喫茶店で無言に物を引き渡して、それだけのみで去るというスパイ映画さながらの引継。
何故そこまでしたと思う?
更に放送枠を競ったのは、あの『科学忍者隊ガッチャマン』。
アチラは万全な環境で製作されてパイロット試写会ができる域まで完成、一方の『マジンガーZ』は『東映ロックアウト』の渦中でままならず第一話すら完成していない……そんな状況でフジテレビの人間を交えた『ガッチャマン』試写会……相当不利窮まれり。
だけど『マジンガーZ』の方が時代を勝ち取るほどの大ヒットと化けた。
何故だと思う?
「俺達はもっとスゴイの作ってやる! 前例の無い作品で勝ちとってやる!」と建設的な情熱をギラつき燃やしていたからだよ。
もう一丁、超大御所〝長浜忠夫〟監督な?
当時『ロボットアニメ』はスポンサー主導権が行き過ぎて、スタッフから「30分の宣伝番組」なんて自虐揶揄が出るほどギチギチに商業意向に縛られてたんよ。
到底『やりたい事』が直球反映できるような環境には無かった。
まずはスポンサーからの商業戦略案ありきで、それに肉付けをしていく感じ。
長浜監督は人形劇団団長出身で『人間を描く事』『大衆娯楽性を念頭とした作風』を基盤としていて、根っから〝創作表現者気質〟だった。
だから〝そういう風潮〟が好きじゃなくて、商業意向主体と化した創作表現の歪みに懸念も抱いていた。
そこで作品中盤で〝総集編〟と〝今後の大河展開への伏線を張るドラマツルギー〟を織り交ぜたターニングエピソード作ったんだわさ。
コレ、当時は相当なタブーだった。
スポンサーが求めたのは『主役ロボが痛快に活躍する児童娯楽』で『主役ロボの新作活躍シーン:玩具宣伝』は絶対要求だもの。でも、この回では主役ロボの活躍は回想シーンで申し訳程度。
これは到底放送に載せてもらえない……とは監督も承知なのでレジスタンス的に先行試写会をやった。
会場や機材や経費は自腹……入場料も取らず、唯一課したのは「こうしたドラマツルギーに重きを置いた作品は有りか無しか」というアンケートのみ。
結果「こういうハイティーンの鑑賞にも応えうる作品を待っていたんだ!」と山のようなラブコールを勝ち取り、その署名を持って局&スポンサーに直談判。
無事に放映を勝ち取っただけじゃなく、以降『大河性に在るロボットアニメ』が作れる礎石を切り拓いた。
それが現在フィリピンリメイク版で話題熱と化けた『超電磁マシーン ボルテスⅤ』だよ。
非ヲタの認知は低いけど、今日の『ロボットアニメ』に於ける創作自由度は富野監督と長浜監督の両雄が切り拓いて確立してくれた恩恵なんだわな。
で、だから、要するに「なろう系云々」「異世界転生云々」と現状に不服なら三択しかないわな。
①:売れるためにメインストリームに乗っかる(ある程度自分を押し殺す覚悟)
②:自分の思うがままに創作したいからメインストリームは無視する(最悪時は支持を得られなくてもやむなしという覚悟を持つ)
③:自分の思うがままに書きたいし、尚且つ、バズりたいから、風潮に風穴を空けて覆す──それはつまり、マジンガースタッフのように〝作品そのものの戦績で黙らせる〟か、長浜監督のように〝風潮やスポンサーと真っ向から戦う覚悟〟になるわさ。
どちらにせよ相当な難度だよ……実らせたら、貴方は名実共に巨匠の仲間入りだw
まぁ、少なくとも「異世界もの云々」「なろう系云々」なんて『愚痴』は何の肥やしにもならんばい?
だって『在る』んだからw
『マジンガー』には『マジンガー』の良さが、『ムーミン』には『ムーミン』の良さが、『ここは惑星0番地』には『ここは惑星0番地』の良さがある(∑どさくさ紛れに何を折り込んだ!)。
少なくとも〝エンターテイメント〟の本分は受け手を〝楽しい気持ちに染める事〟であって〝不快感を伝播する事〟ではなかっしょ?
ってか、下手すると自身にもマイナスだでよ?
不快感を覚えた層は〝離れる〟もの……。
うん? オイラ?
現状は②かねぇwww
「俺は食うだけだ(by雲のジュウザ)」
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