フリーエージェント社会の到来(読書ログ)
こんにちは。TKです。
今回の読書ログは、ダニエル・ピンクが書いたこちらの本。
未来の働き方を考えるヒントとなる一冊です。
今日はこの中から、今後の自分の人生の選択に影響を与えてくれた内容を4点紹介します。
前提:フリーエージェントの定義
本書では、「自宅でひとりで働き、組織の庇護を受けることなく自分の知恵だけを頼りに、独立していると同時に社会とつながっているビジネスを築き上げた人々」と定義されています。
フリーランスに加えて、臨時社員やミニ起業家なども、本書で述べるフリーエージェントに含まれています。
雇われ労働者はどんどん減少し、フリーエージェントが全盛の社会が来る。
約1年をかけて全米をヒアリング調査し、フリーエージェントの働き方や来るべき未来について論じた一冊となっています。
① 自由と責任
フリーエージェントの魅力は「好きな時に、好きな場所で、好きな量だけ、好きな条件で、好きな相手と仕事をすることができる」ことです。サラリーマンは、平日の昼間は会社に縛られますが、フリーエージェントにはそんな縛りはありません。
一方、自身が行動しなければ、売上は一切上がりません(会社組織は、成果を出しても出さなくても、給与が貰えますよね)。会社という組織に依存しない分、自分の人生に対して自分で"責任"をとる必要があるのです。
その責任を果たすことで、自由を得ることができるのです。
② 仕事とプライベートの境界
組織に属さず働くことの一番のデメリットは、1日 24 時間が仕事だということ。一番のメリットは、どの 24 時間に働くかを自分で選べることです。
仕事を"お金を稼ぐための辛いもの"として取り組んでいる間は、境界がないのはとてもツラく感じるでしょう。
しかし、フリーエージェント社会で目指す仕事は"ライフワーク"です。仕事と家庭をブレンドし、ポジティブサムを目指す世界です。
自分の人生の価値観に会う仕事を見つけ、フリーエージェントとしてそれに取り組む。それを実現することで、本当の意味で自由に働くことができるようになるのです。
③ スケール
多くのフリーエージェントにとって、必ずしも「大きいことはいいこと」ではありません。規模が大きくなると、それだけコミュニケーションが増え、管理コストも増え、余計な負担が増えてしまうのです。
ひたすらに拡大を続けるのではなく、自身にとって最適なサイズを目指す。フリーエージェントでは、そのような選択もできるようになるのです。
④ 今後の変化
中規模の会社は無くなり、GAFAのようなメガ企業と、フリーエージェントやミニ企業などの小規模事業者への二極化が進んでいくでしょう。そして、会社組織が大きく変わっていくことで、求められる人材像も大きく変化していきます。
IT化の波もあり、これまでのスキルはあっという間に陳腐化します。常に自己成長を続けなければ、時代に取り残されてしまうのです。
最後に
本書の一節を紹介して、終わりたいと思います。
自由は、かつては安定を得るうえでは回り道だったが、いまは安定を得るための近道である。
今までは、サラリーマンとして大企業に勤めることが安定とされてきました。しかし、その考え方は既に時代遅れとなっており、フリーエージェントという働き方の方が、安定への近道となってきているのです。
自身の将来の働き方を考える上で、インパクトを与えてくれる一冊でした。
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