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空の雲はもっと怖かろう どこへ流されゆくかも知らず 空の果ては見えないけれど ひとりだけど…
私の好きなものを変だと言わないで 私の好きな仕事エゴだと言わないで いつからだったか この…
ある朝、わたしは決めた。 今日は斜め15度うえを向いて歩こう。 地下鉄の吊広告 恋する季節…
早く明日に帰りたい。 朝、部屋を出るとき今日という日が早く終わってほしいと願う。 それを繰…
駅前に並ぶ木蓮 花 つけ出す季節 今年も 思い出すあの 春 地面しか 見えなかったあの 冬 …
パーソナルコンピューターは吹雪いている 「どうしてあなたはここに来たの」 ころころと…
カーテンの隙間から陽がきざしている 日常に刷り込まれた洗濯洗剤のにおい コップいっぱいのお水 こぼさないよに一生懸命だった 隣の坊ちゃんの夢 今朝、アメリカに旅立ったらしい 傷つけないように優しく 洗ってあげて ママはもうすぐ弁護士になるの きめ細かな泡で 包んであげて 淡くおぼろげな記憶 呼び起こさないで わからないままがいいの なかったことにしてとは言わないわ 笑ってくれてもいいから 十九の夏は流れた影 踏みとどめようと水を撒く 宙にかすかな軌跡 描いて落ちて 染みと