お伊勢さんマラソン2024を走ってきた!
年内最後のレースとしてお伊勢さんマラソン2024を走るべく、三重県まで遠征してきました。正式な大会名は「野口みずき杯2024中日三重お伊勢さんマラソン」です。大会名からも分かるように、女子マラソン金メダリストの野口みずきさんが大きく携われている大会で、当日は会場にもいらしていました。
自業自得の悪コンディション
アクアラインマラソンを走ってからちょうど1ヶ月ほどでしょうか。丸1週間ほど休息してからランニングを再開。想定してたよりも走ることができたかなと思います。8〜15kmほどのジョグを中心に、週に一回ほどは3000m×3などのポイント練習も挟みながら調整。フルマラソンを走った後のハーフは距離に対する心理的な余裕が持てます。なんとかなるだろうと笑。
昨年も金沢マラソン〜上尾ハーフに中1ヶ月で出場したのですが、金沢マラソン後の疲労がなかなか抜けず、3回ほどスロージョグをしただけでだったのに比べると回復力が上がって北のかなとも。
前置きが長くなりましたが、そんな訳で比較的自信を持ってスタートラインには向かっていました。が、しかし、、、フルとは違って今回は禁酒をしないと決めていました。レース本番が日曜日なので土曜日に伊勢に前乗りをした訳なんですが、もちろん観光もします。伊勢角ビールの醸造見学ツアーで試飲をしたり、地元のお店で飲んだりしていたら少し飲み過ぎまして。。。二日酔いまではいかなくとも、当日は朝から身体が大変重かったです笑。しかも宿の大浴場で転倒して左手を痛める始末。全て自爆ではあるのですが、ここまでの悪コンディションで走ったのは初めてでした。(実は3日前にもランニング中に転倒して右手と右腰擦りむいた。。。)
とりあえず今回の目標は1km4分30秒前後のペース走ができればとこの時点で決めました。
会場着!スタートに向けて準備
宿で朝食を摂っていると、たくさんのランナーの方が。こういう光景なんか好きですね。ハーフまでの距離なら特段カーボローディングとかも不要だと思っているので、前日までもいつも通りの食事。この日の朝もパンやサラダなどの洋食を腹6分目程度に。あとはスタート前にBCAAを摂取する感じで。
会場には今回もたくさんのボランティアの方が。いつも本当にありがたいことです。特に中高生の方々が多かったように思います。すごく元気で丁寧な応対をしていただきました。
手荷物預かりのビニール袋が少し小さかったのですが、会場には自由に荷物を置ける場所もあったので、大きい荷物などはそちらに置くこともできます。
いざ出陣!沿道と景観が身体を前へ
スタート15分前までにスタートラインへ来るように案内がありました。30分前とかに行かないといけない大会もあるので、15分前は結構良心的な気がします。何しろ激寒い中で薄着ですから。
野口みずきさんが鳴らす号砲とともにレースはスタート。序盤は道幅も広くないので混雑します。ただ1kmも走らないうちにはスペースに余裕を持ちながら。入りの1kmは4分49秒。寒いとはいえやはり動いていない笑。感覚的には4分35秒くらいで走ったつもりでした。序盤は自動車専用道路(伊勢二見鳥羽ラインかな?)を走ることもあり、沿道の応援は少なめ。リズムの合うランナーと並走しながら深く呼吸することを心がけながら走ってました。一般道に降りると声援の数が増えてきます。毎度のことながら、凄く元気が出ますね。5kmを過ぎたくらいで少し動きが良くなって、ラップタイムを4分30秒を切るようになってきました。
さらには8km過ぎあたりでしょうか、伊勢神宮・内宮前のおはらい町を走るコースへ。この景色の中を走れたのは感動しました。声援も一番多いエリアかもしれません。普段走れない場所を走って非日常的ランニングを味わう、マラソン旅の醍醐味だと思います。
エンジンがかかった後半、90分集団を追いかける
おはらい町で元気をもらったのが良かったのか、10km過ぎにエンジンが点火しました。ラップタイムは4分10秒台まで上げて、90分集団の追撃を開始します。冷たい向かい風にアップダウンも行手を阻もうとしてきますが、このあたりは不思議と疲れが溜めずに走ることができたように感じます。また折り返しの多いコースでもあるので、上り坂の時は「帰り道は下り坂」と考えるとだいぶ精神的にも楽に走れます。
13km付近では倉田山公園野球場の周回を走る通称”野口みずき金メダルロード”も走れます。野口さんが学生の頃に走っていたコースだとか。ちなみにここの給食所では伊勢にお店を構える「Sharon」というお店の焼きドーナツが食べられます。甘いものには目がないので「食べたいけど食べている暇もない!」という訳なので、受け取ってゴールまで8kmほど持って走りました笑。無事に一緒にゴールして、美味しくいただきました。他にもポシェットに入れて走っている人もいました。
最後は出力全開!笑顔で?ゴール!
残り3kmは1km4分を切るラップもあったことで、少しきつくはなってました。スタート前は4分30秒程度で、なんて考えていたのに、レースはやはりスイッチが入りますね。100点の走りはできなくても100%は出し切りたい、という思いがいつも頭に浮かびます。20km付近でもゴールに向かう折り返しのランナーとすれ違いメンタルを削られるのですが、なんとか押し切りゴール前最後の直線へ。個人的にはゴールが見えた時に達成感を感じて、ゴールした瞬間は安堵感の方が強いです。最後目の前にランナーが二人ほどいたので、「絶対に追い抜く」と言い聞かせながらラストスパート。ペース維持して楽にゴールしようという考えが頭をよぎることもあるのですが、そこに打ち勝ち、前のランナーも追い抜けた自分を褒めてあげたいと思います。
タイムは手元で1時間32分7秒。自己ベストには1分半ほど届きませんでしたが、最後まで力を出しきれたので大満足のゴールとなりました。
ゴール後はサンプリングブースを満喫
ゴールすると伊勢名物の赤福とともにサンプリングチケットというものがもらえます。会場で大会スポンサーがブースを出店していて、そちらで様々な商品と交換することができます。野口みずきさんの名前もあるからなのか、結構な大企業が多くスポンサーについているようでした。商品によっては人気ですぐになくなってしまうようなので、ゴールしたら早めに行った方が良さそうです。マラソン大会とお祭りの掛け算のような雰囲気。これは初めて目にしました。これからも日本全国、いろんなマラソンを走ってみたい思いが強まりました。
次に出場を予定しているのは3月の静岡マラソン(フル)。頑張れば当日の始発でも間に合うのですが、余裕を持って前泊するか悩みどころ。自己ベストの更新とともに、3時間25分を目標にして練習する予定です。次は万全のコンディションでスタートできるように!ただ、その前に新しいランニングシューズが欲しいなぁなんて思いもあったりしてます。
【番外編】伊勢角ビール見学&名古屋ビール!
大会前日に見学に行った伊勢角ビール。製造の関係で今は新工場に移転してしまったのですが、神久工場では現在も設備が残っていて見学することが可能です。二軒茶屋餅(赤福よりも100年以上前から作られているんだとか!)というお餅を作る会社ですが、何代目かが酵母オタクだったこともありビール作りを始めたそうです。明治時代から残る建物の中を見学できたり、味噌を製造する蔵も見学可能。この日のツアーは筆者一人だったこともあり、マンツーマンで色々とガイドいただけるお得なツアーでした。今やクラフトビールの代表格の一つとも言えるブランドで取り扱っている店舗も増えていますが、こちらでしかビールもあるようです。伊勢角ファンにはもちろん、ビール好きなら伊勢観光の際におすすめのスポットです。
レース後の夜は名古屋に移動してワイマーケットへ!走った後はこれに限ります。クラフトビールは全然詳しくなくていつも一期一会な感じで楽しんでますが、今回は高校生発案のビールがあったりして面白かったです。最高のリカバリーになりました。最後は栄でスイングカランという昭和の頃に使われていたサーバーで注ぐビールで一日のフィニッシュ。次の静岡マラソン後は静岡おでんとビールですね!