内定者日記#1 ー炎の内定式「今日をもって内々定者から内定者となりますー
「今日をもって内々定者から内定者となります」
よくわからない日本語である。
10.2 炎の内定式
7時30起床。なんかすごいお腹が痛い。腹痛って久しぶり。明らかに様子がおかしい。まさか俺、緊張しているの?※オンライン
内定式に対する決意のツイートをして安心したら寝る。気持ちよく寝れる、自分はそれだけで良い。
9時30に起床。朝ごはんを食べて、就活で生地が叫ぶほど着用したスーツを着る。そして、髪をセットして、ネクタイをして、する必要性もないけど腕時計をする。なぜかこれだけで気合が入る。人間は単純だし、こんな簡単に気持ちを入れ替えられる。受験生がはちまきをするのも大きな意味がある。無事にサラリーマンコスを完成させて、パソコンで魂のログイン。
400人以上が集合。当然しらない名前ばかり。俺は肩身の狭い文系。多くの人は国立のすごい頭の良い大学なのであろう、姿形をしていた。実際には文系が5分の1。これがメーカー。
役員の方の挨拶。「大学生を大いに楽しんでください」というやつを期待していたが、「お前ら社会出る前にできる準備しような?(意訳)」という内容のお言葉を頂く。今思えば、もっとちゃんと聞けばよかった。この言葉を校長先生のお話ばりの態度で聞いてしまった自分を許せない。だからオンラインはクソだ。Youtubeだと思ってしまう。
書類の話を聞いて、福利厚生説明。制服で高校を選ぶギャルのように福利厚生で企業を選ぶやつがいるが悪くない判断だと思う。なぜなら、上司や仕事、配属は運であるが福利厚生は少しの改悪はあるかもしれないが基本的に逃げない。年収も。逃げないものと、神のみぞ知る部分の妥協が就活の極意であると就活を1回しただけの俺は考えている。
今後のスケジュールを知らされる。英語の勉強、ビジネススキル研修アプリの案内、入寮調査、配属面談の流れなど。俺はもう社会人秒読みである。ついこの間、「あけましておめでとう😁」とか言っていたのに。
13時とかに終わり、もらった資料を読み込む。小学生の買ってもらったコロコロコミックを読むテンションであった。そしてウイニングイレブンを1試合。引き分け。このゲームとおさらばできる日は来るのであろうか。
昼飯はやきそば弁当を食べる。シーフードより普通の味の方が美味しい。少し休憩をして、部屋の片付けをする。もう家を出る準備はできている。寮に入った瞬間にミニマリストになることを計画している。前は「ビレッジヴァンガードみたいな雰囲気の部屋に住みたい」とかほざいていたが、流石に今は無理だ。ものなんてない方が良い。
15時前に移動。電車ではゴシップガールをみる。ふと電車の中で「DAZNやネットフリクスを親のアカウントで見るのは社会人は許されるのだろうか」とか考えてしまった。大丈夫、お前はまだ大学生。そのときによく考えよう、考えさせられよう。
早稲田大学文学部戸山キャンパス登校。お気に入りの戸山の丘の外の机で、あきおブログさん並みの0秒思考。これまじで気持ちが良いし、やることの多さでテンションが上がる。タトゥー掘るなら「just do it」も悪くない。彫らざるをえない状況だったらね。
丘で論文を2つ読む。
早稲田から歌舞伎町まで歩いてイク。もちろんラジオでオードリーのオールナイトニッポン。春日さんが「少し知っていることを知らないフリをするのをカッコいいと思っている」件がまじで面白い。22年間生きてきたら、「自分がかっこいいと思ってしていること」とか絶対にあるよな。自分も最新のアプリとかは知らないフリとかしてまっているかも。BerealとTikTok、Threadsではそれを間違いなくかましている。
19時から内定者でご飯。同じ学部の友達がいたから楽に話せた。やっぱ「この会社にしよう」となったからこそ、価値観が似ている人が集まっている気がする。それぞれ何をしている人か、今後何の仕事をしたいかという話で盛り上がる。自分がしたいと思っていた仕事をボロクソに言われてショックであった。ただ、リアルな視点を手に入れられて来て良かった。
2件目まで行って11時過ぎに解散。12月中旬の発表後に会おう。生きるか死ぬか。
酔っ払って最寄駅に帰着。今日会えそうだったら会いたかった彼女とLINEをしていたら、会いたくなってしまった。酔っ払うとここの判断がぶっ壊れる。これは僕だけなのでしょうか。いや、酔っ払って寂しくなって変なモードで浮気をする作品を目が勃起するほど見てきたのであるあるか。
彼女の家の方に飛んでいき、アイスを食べて楽しくおしゃべりをする。秋も良いのかもしれない。
あー、配属で遠距離恋愛になることだけが悲しい。どうしようもないことも事実。やるべきことをやるだけか。TOKIOかよ。
ナイスな一言
「またみんなで12月」
オンラインの内定式で楽しめないはずだったけど、友達の縁で会えた。「また今度」と言える相手がいることがどれほど幸せなことであろうか。