24 同志社大学古文記述問題の研究④
同志社の国語の合格点確保には記述問題の研究が欠かせない。過去問題を通して、得点できる答案とは、どのようなものか分析したい。
240208法グ『因縁抄』
傍線「船の諸人、たちまちに害難をまぬがるる」について、船の人々はなぜ害難をのがれられたのか、説明せよ。(三〇字以内、句読点を含む)。
【分析】
理由説明の問題で、傍線部直前と直後に根拠となる内容があるので、
解きやすい。当然、本文全体への目配りは必要。
傍線部直前の「「汝の教化ありがたし」とて、礼をなして去りければ、」
傍線部直後の「これは、かの商人がよくよく仏法を聴聞して、功徳を積みたる故によりて、この教化をなして難をのがると、」に着目。
「商人が鬼神を教化」したからというのが解答の骨子。
「商人」「鬼神」「教化」の内容を意識するとよい。
【解答案】
①
仏法を好み功徳を積んだ商人が、
鬼神を諭して、教化したので。
➁
船の人々を食い殺そうとした鬼神
を商人が教化し退去させたので。
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