【自作】ブレッドボード対応マイクロUSBコネクタの紹介
こんにちは。
今日はいつものプラモデルではなく、電子工作のお話をしようと思います。
突然ですが、ブレッドボードというものをご存知でしょうか。
(↑)こんな感じの、格子状に穴が並べられた板状のやつのことです。(サムネ写真にも写っていますね)
穴に部品の足を挿すだけで(ハンダ付け不要で)簡単に配線ができるので、電気回路のテスト用によく使われています。
思いついたらすぐに回路を組めるのは便利ですよね。
さて、ここで問題になるのは電気の供給元となる電源です。
よくあるのは乾電池などですが、乾電池は使っているうちに電圧が少しずつ下がってしまうため、安定した電源を取りづらいのが難点です。重量のある電池ボックスも取り回しはあまりよくありません。
そこで、USBケーブル(スマホの充電コード)から電源を取ってくる方法が有力と考えました。USBケーブルなら、常に直流5Vの安定した電源を得られるため、回路の試運転にはもってこいだと思ったからです。
いつも部品を購入している秋月電子通商さんの商品ページで探してみると、このようなマイクロUSB用のコネクタがありました。(↓)
しかしこの部品、(ハンダ付けを必要とする)基板への取り付け専用なので、太くて丈夫な足がついておらず、残念ながらブレッドボードには対応していません。
困ったものですが、よく調べてみると、ブレッドボード対応タイプに変換できるこんなキットを見つけました。(↓)
これならイケる!と思ったのですが、僕はこのキットの弱点を見つけてしまいました…
それは電源スイッチがないということです。
自分で線を抜き挿しして、ON/OFFを切り替えれば良いかもしれませんが、ブレッドボードは結構小さい上に、接点の劣化などが懸念されます。
しかし、電源スイッチも一緒に基板に盛り込まれた既製品なんてものは、当然ありません。
・・・
じゃあ、ないなら自分で作っちゃえば良いんですよ!!!
というビルダー的(?)発想で、製作に入りました。
2年前の夏のことです。
幸いにも当時の設計データが残っていたので、スクショして一応貼っておきます。
詳細は割愛。(説明が面倒くさいので)
詳しく知りたい方は、コメントの方をお願いします。
使用する基板は、両面にランド(穴の周りの銅箔)が敷かれているタイプで、表裏両面からがっつりハンダごてを当てて作りました。
対象が小さくて当時は苦戦した思い出ですが、僕の人生最初で最後の発明品(おそらく)です。(↓)
コネクタとスイッチが一つの基板にコンパクトにまとまっており、すごく使いやすいです。
2年以上愛用しているので、ブレッドボードで回路を組むのが好きだけど電源に困っている方は、思い切って一つ作ってみるのもありかと思います。
(※ちなみに上の画像のLEDですが、5V用の抵抗が内蔵された『抵抗内蔵タイプ』のLEDなので、外付けで抵抗を介する必要はなく、電源に直接繋げるだけで安全に機能してくれます。
普通のLEDを光らせたい場合には、規格に応じた抵抗を間に挟まないとLEDが壊れてしまうことがあるので、気をつけてください。)
実は、先週投稿したバルバトスルプスレクスの電飾の記事にも、ひょっこり登場していました。(ひょっこりというかがっつりとですね…)
こちらの記事もよければどうぞ。
まとめ
何かしらの製品開発に携わっている人は、既製品を越えるという強い目標を持って、日々研究・開発に取り組んでいることだと思います。
今回紹介したアイテムも、その使命を託されて生み出されたものだと僕は信じています。
これからもたくさん使っていくので、よろしく頼むぜ。
それではこの辺で失礼します。