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〔詩〕いいということ


わたしがわたしで
いいということ

あなたがあなたで
いいということ

どんな過去があっても
いま生きていて
いいということ

歩いても立ち止まっても
スキップしても
いいということ

笑っても泣いてても
怒っても
いいということ

誰かの言葉に勇気づけられ
誰かの言葉に傷ついても
いいということ

空をみてもみなくても
本を読んでも読まなくても
いいということ

自分を
自分で許しても
許さなくても
いいということ

誰かを
ゆるしても
ゆるさなくても
いいということ

いいということ

ただ
いいということ




先日、こんな詩ができました。それから、ふと谷川俊太郎さんの詩、『生きる』を思い出しました。けれど、この詩は下書きの下書きにして、忘れてしまってました。

わたしは、谷川俊太郎さんの『生きる』という詩が、特に好きです。声に出して読むと、優しい音楽みたい。絵本のようにも感じます。ラストの「あなたの手のぬくみ いのちということ」は、「生きる」そのままだなぁと、あったかい気持ちになります。こんな風に、ぴたりとした言葉で、伝えたいことを詩にできたらいいなぁと、憧れます。

今朝、起きたら、谷川俊太郎さん訃報のニュース。久しぶりに、『生きる』を朗読してみました。

谷川俊太郎さんのご冥福をお祈りいたします。



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