浅尾 あけみ|14hikari coffee 店主

とよひかり珈琲店 店主。2017年11月創業。 2022年泊まれるコーヒーホテル『14…

浅尾 あけみ|14hikari coffee 店主

とよひかり珈琲店 店主。2017年11月創業。 2022年泊まれるコーヒーホテル『14hikari coffee inn』併設オープン。現在、奄美大島の古民家にてカフェ、焙煎所、宿、ギフトショップを運営。 https://instagram.com/14hikaricoffee

最近の記事

【創作ストーリー#29 完】灯をくべる。

この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 ながらく、記すことをお休みしてしまっていた。   休んでしまっていた言い訳は、  聞く側が悲しくなるほど、やまほどある。   だけれど、 心がきゅっと痛くなる言い訳なんて、 できれば聞きたくはないし、 それをしないで済むように心がけたい、 と思う。   「〜があるから、〜できない」 「〜があったから、〜できなかった」   とよひかり珈琲店の店主にとって、  「お願いごとをする

    • 【創業ストーリー#28】カウンター越しに思うこと。

      この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 秋の入り口、9月です。   8月のおわり、 作業の傍で聞いているラジオ放送からは、 「夏の終わりですね〜」 「何だか寂しさを感じますね〜」 と、各番組パソナリティーが 口を揃えて言っていた。   まだまだ、奄美の暑さは続くけれど、 暦の上では夏のおわりで、 秋のはじまり。   季節の変わり目は、 何だか心細くなってしまうのは、 日本人の四季感覚なのかもしれない。   **

      • 【創業ストーリー#27】8月の約束。

        この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 7月が過ぎ、8月に入った。   子ども達の夏休みが始まり、 ラジオ体操の連絡が防災無線を通じて 集落内に響きわたる、朝6時過ぎ。 寝ぼけ眼でそれに耳を傾け、夏の朝を感じる。   外に出ると、 日差しが眩しく肌に突き刺さる勢い。 雑草と一まとめに呼ばれる 名前の知らない草花は、 その日差しを受けてぐんぐんと背を伸ばし、 とよひかり珈琲店の庭を覆っていく。   店主のこの頃の夕方の

        • 【創業ストーリー#26】心の海。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 とよひかり珈琲店は トタン屋根で覆われている。     改修中の今、 当然に冷房機器は間に合ってはいない。   太陽が降り注ぐ日の改修作業は、 ちょっとしたサウナ状態である。    この壁を剥がそうか、 剥がさずに上から貼り直そうか、 ・・・ よし、一回剥がしてみよう。   そんな、改修DIYを一人していた時のこと。   「働くとはどういうこと?」   唐突ではないけ

        【創作ストーリー#29 完】灯をくべる。

          【創業ストーリー#25】6月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 縁を歩く。   6月の14HIKARI DAYs Projectは、 黒糖焼酎をテーマにしたイベント、   SHOCHU Night を開催した。     今回お力を貸していただいた   (株)奄美大島開運酒造さん 有限会社 富田酒造場さん   この二つの酒蔵と店主は ちょっとしたご縁があり、 今回の開催に繋がっている。   * * * * * * * * * * *

          【創業ストーリー#25】6月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#24】梅雨の青空。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 青い空が眩しい奄美大島。   お休みの日の朝、 目が覚めて、カーテンを開けると 空高く広がる、青。   せっかくの晴天の1日を無駄にしたくないと、 朝イチで、家仕事を片付けて とりあえず、でかける準備。   これまでは、 そんなわくわくの気持ちばかりだったけれど、 今年は少し違ったりする。   その理由は、  珈琲農園。   只今、水ポンプの調子が悪く、 散水できない状

          【創業ストーリー#24】梅雨の青空。

          【創業ストーリー#23】5月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 書くことを習慣にする難しさの壁が、   今、目の前にある。    何度となく、 書く習慣を身に付けたいと思っただろう。    SNSやブログでマメに発信できる人を とても羨ましいなぁと思いながら。   コミュニケーションのツールとして 大切にしていた言葉。   口から伝えることは少し苦手な分、 文字にして伝えることが好きだったはずなのに、 いつの間にか、 慎重になっているこ

          【創業ストーリー#23】5月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#22】4月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 昨年に開設したこのホームページ とよひかり珈琲店の文庫屋さん。(※) 「14HIKARI (とよひかり)」にちなんで 毎月14日は、 店主の想いを綴る日として、 「とよひかりの日」と題して 記事を綴った一年間。   そして、言葉として綴ることに加えて、 この実在する「とよひかり珈琲店」という場で、 どんな面白いことができるのか、 「チャレンジしてみる場」として、 14HIKARI

          【創業ストーリー#22】4月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#21】繕い塾と、セルフリノベーション。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 いつにも増して濃い3月も 残すところ、あと少し。   奄美の山々も、 少しずつ新緑が顔を出し始め、 春もそこまで来ています。   * * * * * * * * * * *   * * *   とよひかり珈琲店の開店に向けて、 少しずつ進められている 空き家再生プロジェクト 「とよひかり繕い塾」も、 ひとまず第1期目が終了した。   予定であれば、 お店をプレオープンし、

          【創業ストーリー#21】繕い塾と、セルフリノベーション。

          【創業ストーリー#20】3月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 南の島の3月。 すっかり暖かいかと思いきや、 朝晩は肌寒い日が続き、 暖かい春が訪れるのが待ち遠しい 3月のとよひかりの日。   * * * * * * * * * * * * *   2月の終わり頃から3月にかけて、 人前で一杯ずつコーヒーを 淹れさせていただく機会があった。   これまでに 店主が淹れたコーヒーを 何回か飲んでいただいた方には、 ようやく安心して 気持ち

          【創業ストーリー#20】3月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#19】珈琲の香り。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 日本一、 いや、 世界一短いお祭りかもしれないお祭りが ここ、宇検村にはある。   年に1回開催される 「うけん市場まつり」がそれである。   開始時間は朝10時。 今回は 「とよひかり珈琲試飲DAY」という形で、 珈琲に関するアンケート調査を兼ねて とよひかり珈琲店として 試飲ブースを設ける事になり、 設営のため冷たい雨が降る中、 朝9時に会場入りした。   これまでに

          【創業ストーリー#19】珈琲の香り。

          【創業ストーリー#18】通り過ぎた、2月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 気がつけば 2月最後の日。 2月のとよひかりの日を すっかりと通り過ぎてしまったことも、 まぁ、そんな時もある。と、 以前に比べて 気持ちを軽く保てるようになった。     * * * * * * * * * *  * * * *    色々な締め切りに終われ、 週末に繰り広げられる、 イベントの嵐。 そして、その中での新しい出会い。   たくさんの面白い方々と お話がで

          【創業ストーリー#18】通り過ぎた、2月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#17】赤色の宝石。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。   横枝を右に左に後ろに前に スーッと伸ばすコーヒーの木。   その横枝に沿って実る、 赤くて鮮やかなコーヒーの実。   ここ宇検村では 12月頃から3月頃までの間に 少しずつ緑色から 赤色へと熟したコーヒーの実が 実るようだ。   少しずつ進めている とよひかり珈琲農園(仮)では、 これから植樹が始まるので、 まだ果実を実らせることも遠い 先の またその先のお話。

          【創業ストーリー#17】赤色の宝石。

          【創業ストーリー#16】ひとつ前進。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。   ついこの前に 大晦日恒例の 紅白歌合戦を見たように思うのに、 あっという間に 日が流れ、 気がつけば 2月に入ってしまった。 もう少し、 一日一日を丁寧に そして、ゆっくりと 過ごしたい。   そんな欲が湧いてしまう年度末です。   一方、 とよひかり珈琲プロジェクトでは、 1月23日に クラウドファンディングの募集を終え、 103名の方々の温かいご支援により、

          【創業ストーリー#16】ひとつ前進。

          【創業ストーリー#15】1月のとよひかりの日。

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 昨年の11月22日から始まった とよひかり珈琲店と 珈琲農園づくりを進める 『とよひかり珈琲プロジェクト』による クラウドファンディングへの挑戦。 それが、 いよいよ残り3日となった。   63日間、 約2ヶ月間の戦い。   戦う相手は 周りの人ではなく、 もちろん 自分である。   この「とよひかり珈琲店の文庫屋さん」(※)や facebook、 クラウドファンディン

          【創業ストーリー#15】1月のとよひかりの日。

          【創業ストーリー#14】第2回とよひかり繕い塾

          この記事は、当店の店主が開業に向けての想いを綴ったブログの再掲です。 10月15日にはじまった、 第1回目の 『とよひかり繕い塾』 第2回目の開催を 11月に予定していたけれど、 第2回目の開催を前に クリアしなければならない壁が 二つほど見つかり、 少しばかり 回り道をすることになった。   一つ目は、 道路側に傾きつつあったブロック塀と、 台風が来ると トタンの屋根が剥がれそうになっていた 車庫の解体。  二つ目は、 私たち人間が 幾

          【創業ストーリー#14】第2回とよひかり繕い塾