ただいま
音楽を聴きながら、家の掃除をして、ふと 座って 一息ついた。
ピアノの音に 心が緩む。
出かけるのをやめて正解だった。
好きな音楽が流れて、家もすっきりして、家族が帰ってくるのを待つっていい。
ブックカフェのような家だといいな、と思って、時間を作っては整理をしている。
長い旅から戻ってきたような、そういう生活を最近している。
私が住んでいた家はこういう場所だったのだと改めて知ったり、
旅のお土産を整理したりするような、
そういう毎日。
無事に帰って来れてよかったなあって感じながら。
実際は毎日帰ってきているんですよ。
でも、そんなふうに、感じることもできるんです。それは、自分の足元が定まらない生き方をしていたということでもあるのかもしれませんが。
帰ってきたら、ここは 静かに音楽が流れ、読まれるのを待つ本がたくさん並ぶ場所だった。旅先での日々を思い出しながら、やはり私はここで生きるけど、あの日々が、今の私を形作っていることも十分知っている。そう、旅をしていたんだ、というように過去を思い出すことで、私は 自分の世界を整理しているのだった。
旅には思わぬハプニング、思わぬ出会いがある。思いがけずケガをすることもある。出会って、ともに同じ空間を過ごした人たちとの優しい時間。
思い出してみれば、全て夢のような完璧な日々として思い出される日がくる。
ドラマのキャスティングのような バラエティに富んだ個性豊かな人、自分を支えてくれる人、自分を妬む人、いじめる人。全て、ドラマのように脚色して、自分を支えるストーリーとすればいい。
そして、、また明日の旅立ちに向かって、眠りにつこう。
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