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優しさ

ある日の、出会いを 私は 心の中で ずっと宝物として 大事にしている。
これから一緒に この空間で ともに時間を過ごしましょうって いう 思いを その場にいる人たちが 共有した日だった。

それは 優しい世界 の 現れた瞬間だった。

優しさは、強さだ

優しいと、時々 いや まあまあ「損をする」と 思ってしまいがち。
頼まれたことを断れない。相手の心ない言葉に傷ついても言い返せない。そんな押しの弱さのようなものとして 優しさを思い浮かべるときがある。
自分の存在が否定されそうな危機にも なすべきこともなく立ち尽くしてしまう時もあるかもしれない。ずるくなれないから。そういう優しさが、もどかしくなる時もある。

それでも、優しさは、強さだ。

どんな時にも 自分以外の人の気持ちが想像できてしまう。
自分が辛くても 相手の辛い気持ちもわかってしまう。だから、身動きが取れない時もある。

だからこそ、強いのだ。困った事態をさらに大きくするような、さらに傷つける人を増やすまいとするような、その優しさは、強さだ。

そして、そんな中でも 今できることは何だろうと模索できる姿は、強さ、と言わずしてなんというだろう。

そう 優しさは強さだ。

私が出会った優しい人たちは、辛いことがあっても 相手を責めない。自分の胸のうちにそっとしまいこむ。
後になってから、「実はあの時。。。」なんて言ったりする。もう、もっと早く言ってくれたらよかったのに!って言うと、それはできないよって。相手にも相手の事情があるし、って返ってきたりする。言っても仕方ないもんって。

そうやって 胸のうちにしまえることも強さだね って思う。
でも、その強さで、自分の心まで抑え込んでしまうことのないようにね。
優しさを、自分の心にも向けてあげて。そう、辛さを誰かに伝えたり、疲れたから今日は休もう、って思ったり。自分に対して辛いことを言う人には近づかないでおこう、そういう自分を責めないでいいよって そう伝えていたい。

そして、今できることを 自分のためにしてあげて。
美味しいお菓子を食べる。昼寝する。仕事を休む。自分が許可してあげないと、限界まで頑張ってしまう。でも、限界まで進まない方がいいこと、ってあるのだ。だって、人間だから。ケアが必要。そもそも永遠にメンテナンスなしで動き続ける機械なんてない。

そうして、自分の中の優しさが 自分をも潰す強さではなく、自分のいる世界を、自分を大切にできる強さであり続けるように 日々暮らしていたいね、と思うのだ。

私に こう思わせてくれた人たちの 優しさに 今日も 私は 敬意をもって 言葉を贈る。

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