見出し画像

つながりを ほどく 〜傷の手当てをするように〜

ちょっと疲れている人向け、いや、これまでの環境等とのお別れの仕方。
独り言、のようなものです。

今いるところがしんどいとき。
今、身近にいる人との関係に 自分をすり減らして、もうこれ以上は関われないというくらい 疲弊してしまった時。
どうするか。

自分の周りに光が少しでもあれば、一歩を踏み出すことができると思う。
それは、自分のかつていた場所に戻ることだったり、あるいは、新しい場所を覗いてみることでもある。

もし、暗いところにいるなら、専門家の力を借りたりしながら、少し明るいところまで出てきてから、今後のことを考えた方がいいかもしれない。

私は、ずっと「一度できた縁は、ずっと続いていく」と思って、生きてきた。仲違いをした友人とも、そして、親子の縁も。別れるその瞬間さえ、あるいは、別れる瞬間だからこそなのかもしれないが、感謝の気持ちは確実にあった。今もある。誰に対しても。
…ある一人を除いては。

どうしても そう思えない縁、いや、縁だという言葉さえ使いたくないほどの関係があることも思い知らされた。
いろいろあった末に私が選択したのは、
自ら、ご縁の糸をほぐす、そういうイメージで、相手自身、というよりは、そのご縁にお礼を言って、そっと ある場所に置くことだった。

ほんとに疲れ果てて、これ以上 ここにとどまってはいけない時がある。
状況に応じて、離職や引っ越しなど しっかりと断ち切る場合があれば、しばらく休む、という方法もあろう。
どんな方法を選ぶにしても、自分の状況や、感情にしっかり向き合う必要がある。


すぐには はなれられない。
いずれは、あうことがなくなっていくひとだけど
でも、もうたえられないな
そう、はなれるじゅんびだけでもしておこう

せめて、今できること、いや無理にでもすることは、つながりを、絡まりをゆっくりと解いて、元あった場所に戻すことだけ。元通りの糸には戻らない。よれたり、擦り切れたりしてしまっている。でも、ほぐして、ゆっくりと巻き直して、窓辺に置いた。
そっと撫でて、おつかれさま と 告げた。
光が当たって、糸は、少しくたびれているけど、柔らかく優しく照らされていた。

そのうち、これを使って、ハンカチに刺繍をしようか。ボタンを縫い付けるには、ちょっと弱りすぎているかもしれない。いずれは、欲しい色の糸がなくなって、あ ここにあった、ちょうどいいや、なーんて言いながら手に取る日が来るだろう。

そう思いながら、しばらくそこにいた。

ちょっと、お茶を飲んで、また始まる じぶんのあしたのために、バッグの整理をしよう。少しでも、荷物を軽くして、歩き出せるように。

いいなと思ったら応援しよう!