文具店で文房具を手に取る喜び
最近、「こんなに忙しいって思う毎日が続いてて、自分の好きなこと忘れてるんじゃないだろうか」って よく思ったけど、好きなことが何かさえわからない、っていうつまらない状況になっていた。
先月、車のメンテナンスの後、文房具店に行って、ちょっとしたものを買ってきて、ペンケースや手帳の中身を整理した。まだ、ミドリの刻印の頃のトラベラーズノートのカバーを引っ張り出してきて、セットした。
そうだ、私は文房具店、ロフト、ハンズに行くのが好きだった。ただ、生活圏内にロフトやハンズがない。。。感染症が流行り始めた頃、外出がままならなくなって、そして最近は遠出する元気がだんだんなくなってきて(え、、、)、すっかり忘れてしまっていた、文房具店に入った時のワクワク感を。
そんな私が先日、ある用事のついでに、神戸のナガサワ文具センターに初めて行った!「移動まで少し時間がある。今なら行ける!」と急に思い立ったのだった。
さてさて、手帳コーナーに行ってみると、な、なんとロロマクラシックとか、ネオ・フィナードとかが普通に棚にたくさん並んでいる。micro5のレフィルなんて、うちの近くのお店だったら、そもそも扱っていないのに、ここにはこんなにたくさんの種類が!わーーー、買っておこう!
筆記具のコーナーも、インクのコーナーも、こんなふうに多くのものを手に取って眺められる場所があるなんて。
ノートやバインダーも、普段ならネットショップでしか見られないものがそこにある。そしてトラベラーズノートやロルバーンのコーナーの陳列も、きちんとスペースが確保されている。
本当は、ネットではなく、手に取って文房具を選びたいけれど、都会にいないとそれはかなわないことなのかなあと感じた。とにかく、お店にいる間、終始興奮状態!で、その日の目的の会議出席を忘れたくなるほどだった。。。
その日、会議の後、待ち合わせをしていたので、相手を待っている間、読書をしながら、その内容の一部をノートにメモした。さっき買った付箋を使って内容を整理したり、これまた買ったばかりの小さいポーチに付箋や小物を分類して入れる楽しさ。
私はずいぶん前に「あなたはちょくちょく仕事を離れて外出して、趣味や観光を楽しむことが大事だと思う。場所や物からもらえるエネルギーというのがあるんですよ」というアドバイスをもらったことがある。
商品には、コンセプトを考えた人の思いやアイディア、生産をする過程にいる人のエネルギーなどがこもっている。むやみに物を買い漁るのはよろしくないが、物を見て、ワクワクして、気に入った物を購入して活用することで、エネルギーの新たな循環が生まれる。循環こそ、この世の中を生かしている本質だと思っている。
神戸で、久しぶりに文房具に触れるワクワク感を思い出したのだった。