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kingorfe
「当たり前」の日常
このところ寒かったせいか、風邪をひいてしまったらしい。
熱はないのだが、咳が止まらない。外出をするわけにもいかず、かといって読書をする気にもなれない。部屋の中でダラダラと過ごしたり、布団の中で休んだりしている。
「健康のありがたさは、それが損なわれたときにわかる」
何年かぶりで、またそのことを実感した。
今から4年前の3月は、コロナ禍による臨時休校の期間中だった。
いつもの平日なら、朝、子どもたちが学校に来て半日を過ごし、また帰っていくという「当たり前」の光景。
だが、それがけっして「当たり前」ではないということを、私たちはコロナ禍によって思い知らされた。
健康と同じように、「当たり前」の日常の値打ちもそれが損なわれたときに初めてわかるのだ。
明日は、全国各地の学校で修了式が行われる。「当たり前」の日常に感謝をしつつ、まだ日常が戻ってきていない人々のことにも想いを馳せる式にしてもらいたいものだ。