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今から20年後の「授業」
プレゼン用のスライドに「近未来の授業の様子」を描いたイラストを使いたいと思い、ChatGPTに頼んでみた。
「今から20年後の学校の授業はどのようになっているのか、イラストで描いてください。」
10秒ほどでChatGPTが描いてくれたのは、こんなイラストだ。コメントもついている。
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こちらが今から20年後の未来の学校の授業風景のイラストです!ホログラフィックなスクリーンやARグラスを使用し、浮かぶ机や椅子がある近未来的な教室を描いています。学生たちは仮想環境で学び、AIチューターも活躍しています。イメージに合うものになっているといいですね!
続いて、体育の授業についても描いてもらった。
「今から20年後、体育の授業はどのようになっていますか。イラストで描いてください。」
・・・そのイラストがこれだ。
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こちらが20年後の未来の体育の授業のイラストです!スマートウェアやVR、ARを活用し、未来的なスポーツシミュレーションやロボットとのチーム競技などを行っています。リアルタイムでデータを確認できる環境で、生徒たちはより高度なトレーニングやゲームを楽しんでいます。イメージに合っていると嬉しいです!
もう1枚、音楽の授業についても描いてもらった。
「今から20年後の体育の授業についてはわかりました。それでは、音楽の授業はどのようになっていますか。イラストで描いてください。」
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こちらが20年後の音楽の授業のイラストです!生徒たちはVRヘッドセットやホログラムを使って、没入感のある音楽を作成したり、AIの音楽コーチからリアルタイムでフィードバックを受けたりしています。デジタル楽器を手の動きで操作したり、光と音波を組み合わせた新しい体験もしています。未来的な楽器とクリエイティブな雰囲気が特徴の教室です!
・・・たしかに、3枚とも「未来っぽい」イラストだという気はする。また、そのコメントもテクノロジーの進化やそれを活用した学び方の変化を踏まえたものになっている。
しかし、
「どこかで見たようなかんじ」
「B級のSF映画のような安っぽさ」
という印象は否めない。
要するに、どれも「想定の範囲内」であって、特段の驚きを与えてくれるようなものではないのである。
ただし、ChatGPTを責めるわけにはいかない。ChatGPTをはじめとする生成AIは、蓄積された学習データに基づいて文章や画像などのコンテンツをつくっているのだ。既視感があって当たり前なのである。
責められるべきなのは、ChatGPTからこういう回答しか引き出せなかった私のほうなのだろう。
そもそも、「授業」というワードを選択したこと自体が、学校教育の20年後を描いてもらうためには適切ではなかったのかもしれない。