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「学校評価」は「年末の大掃除」のようなもの?

 今年も残り僅かである。学校関係者の中には、そろそろ今年度の「学校評価」に向けて、その準備に取り組んでいるという方も少なくないだろう。

 ・・・おそらく、その大部分は、
「学校評価は面倒くさい」
「学校評価に取り組むのは気が重い」
 と、内心では思っているのではないだろうか。

 それは、次のようなことが理由だと思われる。

〇学校評価のための「保護者アンケート」の回収や集計に労力がかかる。

〇「保護者アンケート」に記入された学校への不満や要望などを読んでいると、気持ちが落ち込んだりストレスが溜まったりする。

〇苦労して集約した割には、その結果が活用されることは少ない(結果を教育委員会に報告し、概要を「学校だより」などに載せたら、それで終了)。

〇そもそも、何のために学校評価をするのか、よくわからない。

 学校評価が「年に一度の、気が進まない恒例行事」になっているという感は否めない。ちょうど「年末の大掃除」のようなものになっているのだ。


 しかし、学校評価の本来の目的は、原寸大の学校の姿を把握し、その改善や発展のために生かしていくことにある。

「保護者アンケート」にしても、結果の公表にしても、あくまでもそのための手段に過ぎない。

 ・・・そもそも、たとえば全校や学年単位の行事が終わった後など、定期的に保護者の意見を集めていれば、年度末にまとめて調査をする必要もない。

 また、教職員の振り返りも記憶が鮮明なうちに行い、改善できるものはそのときに変えたり、翌年の方針を決めたりしたほうがいいはずだ。

 要は、年度末にまとめて評価をするのではなく、そのサイクルを短くするべきなのだ。学校評価の日常化である。


 ちょうど、
「日頃の掃除をまめにやっていれば、
 年末の大掃除でまとめて埃を払ったり、
 汚れを落としたりする必要がなくなる」
 というのと同じことなのだろう。

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