「学校評価」は「年末の大掃除」のようなもの?
今年も残り僅かである。学校関係者の中には、そろそろ今年度の「学校評価」に向けて、その準備に取り組んでいるという方も少なくないだろう。
・・・おそらく、その大部分は、
「学校評価は面倒くさい」
「学校評価に取り組むのは気が重い」
と、内心では思っているのではないだろうか。
それは、次のようなことが理由だと思われる。
学校評価が「年に一度の、気が進まない恒例行事」になっているという感は否めない。ちょうど「年末の大掃除」のようなものになっているのだ。
しかし、学校評価の本来の目的は、原寸大の学校の姿を把握し、その改善や発展のために生かしていくことにある。
「保護者アンケート」にしても、結果の公表にしても、あくまでもそのための手段に過ぎない。
・・・そもそも、たとえば全校や学年単位の行事が終わった後など、定期的に保護者の意見を集めていれば、年度末にまとめて調査をする必要もない。
また、教職員の振り返りも記憶が鮮明なうちに行い、改善できるものはそのときに変えたり、翌年の方針を決めたりしたほうがいいはずだ。
要は、年度末にまとめて評価をするのではなく、そのサイクルを短くするべきなのだ。学校評価の日常化である。
ちょうど、
「日頃の掃除をまめにやっていれば、
年末の大掃除でまとめて埃を払ったり、
汚れを落としたりする必要がなくなる」
というのと同じことなのだろう。