本業は何なのか?
本日、第50回衆議院選挙が公示され、各地で選挙運動が始まっている。
繁華街などでは、候補者本人以外にその所属政党の党首や有力議員が選挙カーの上に立ち、応援演説をする姿をよく見かける。
国会議員なのだから、自らの地元を離れて全国各地で応援演説をするのも大事な仕事の一つなのだろう。
しかし、地方自治体の首長が国政選挙のために全国を飛び回ることに関しては、少なからず違和感を感じてしまう。
首長の地元の人たちはどう思っているのか、訊いてみたい気もする。
公立学校の校長の中には、教科指導や生徒指導などに関する高い専門性をもった方がいる。
そういう方のところには、他の学校の授業研究会や公開発表などに際して「講師をお願いしたい」という依頼が入ることが多い。
ご本人の経験やノウハウが、勤務校以外にも広まっていくのは結構なことだ。
しかし、そうした依頼を片っ端から引き受けて、学校を空けることが頻繁になると、学校内では、
「相談をしたいときに校長がいない」
「緊急事態なのに校長が他校へ出かけている」
ということが起こりがちである。
実際、あまりにも学校を空けることが多すぎて、勤務校の職員から総スカンを食らってしまった校長のことを知っている。それも一人や二人ではない。
結局、
「本業は何なのか?」
「何で給料をもらっているのか?」
ということなのである。