鮨屋さんでのやり取りをわかりやすく解説
先日は、初めて入るお鮨屋さんへ……
カウンターに通され、美味しく頂こうと思ってると……隣から通(ツウ)ぶってよく喋る、いけ好かないオッサンの声が聞こえてくる。
この店、意外と席の間隔が近い。
チラッと見ると、ヒラメのエンガワみたいな顔して箸の持ち方の汚い、アホそうに相槌を打つ女を連れて……どうでもいい話を、自慢気に延々と講釈垂れていた。
「マグロってのは、時間が経つと黒くなるからマグロなんやで」
そんなもん知らんがな!
お前が、マグロみたいな女連れてっ。
それにしても何処で覚えてきたんだ、そんな豆知識。
林先生の番組か何かだろうか?
「大将っ、なんかお任せで握ってや」
と、カウンター越しに注文を出す。
誰やねんっ……いちいちムカつく生意気なオッサンだな。
だから、私も負けずに
『あぁ、じゃあ…こっちも、でまかせで握って下さい』
って、対抗してやりましたよ。
どうだ!とばかりにオッさんを横目に見ると、気のせいか目が合いましたが鮨勝負なら負けないですよ。
すると、オッさんは
「マグロは大間産のが一番美味しいんやで……ねぇ大将?」
知っとるわ、そんなもん。
律儀に大将も
「そうですね、なかなか高価ですけどね」
って相手するから調子に乗りよる。
腹立つから、私も負けじと対抗して
『大将っ!このイクラの海苔はフランス産なの?パリパリして美味しいけど』
しかし……返事は無かった。
で、オッさんときたら……さっきのマグロ食べながら
「大将……このマグロは、ようしょく?」
だって……
ぷーっ!クスクスっ!あーっ!可笑しい。
馬鹿みたいな質問して、大将も苦笑いだよ。
お前、此処になに食べに来てんだ?
和食に決まってんだろ?
ボソッと
「あの人アホですね…洋食ちゃいますよね、和食ですよね」って返しといたよ。
回転すしも、なかなか美味しいですね。
因みにこれは、手を洗うものじゃないらしい事を知りました。