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【歌い手歓喜】ボイトレ必要ありません
どうも、忌山(いみやま)です。
圧倒的マイノリティ向けの主語デカ記事を書いてみようと思います。
というのも、このあいだ話していた時に改めて言語化された、自分の中に昔からずっとあった価値観があるんですけど。
『歌唱力向上のためのボイストレーニング(以下ボイトレ)は不要』
という価値観です。
これ言うと各業界からフルボッコ必至なのですが、別に失うものないので書いちゃおうと思います。
歌唱法フリークの戯言をば、という感じ、エンタメです。
寝て起きるだけで歌が上手くなった実例
まずはこちらをご覧ください↓
「歌唱力は上がっているのか…!?」
— 忌山 (@13yama_) January 6, 2024
10年前の自分と歌ってみたバトルしてみた
アザレアの亡霊 歌ってみた【忌山】 pic.twitter.com/NYpDrhbkKD
これは僕がTwitterに投稿したコンテンツで、10年前の歌ってみたと、さいきん収録した歌を並べて比較しています。
歌唱力が天と地の差なのがお分かりいただけるかと。
「機材が当時と違うじゃないか」
「どちらもMIX後の音源だし、やり方も違うじゃないか」
「ていうか前の収録時から10年も経ってるじゃないか」
「てめー1人に限った実例じゃないのか」
というのは承知の上で言うんですけど。
『ここまで変化があるのにも関わらず、僕はこの10年間、世間的に正しいとされているボイトレを一切行っていない』
という事実があるんですね。
正確には、たま~に試しにやってみるけどきちんと継続したことが一度もないです(トホホ)
今でも↑の動画のような現象はしょっちゅう経験していて。
例えば歌ってみたを収録中、歌えないフレーズがでてくるんですね。
「あ~これワイじゃぜってーむり!この曲やめよかな」
でも、一回寝てみて、次の日のメンタルで収録するとすんなり上手くいく、みたいなことがよくあります。
は?”何もしてないのに”歌上達しとるやんけ。ふざけんな(ええやんけ)
歌い過ぎの喉枯れとかそういうことじゃなく、昨日までちっとも出なかった音が、なんならこれまでの人生で一度も出なかった音が、なんの努力もなしにポンッと出てくれたりするわけです。
これが僕の中で”ボイトレ不要”を有力なものにする最大の要因です。
反論はいくらでもあるでしょうがいったん置いといて(右側に置く動作)
荒ぶる反抗心を落ち着かせて、ひとまず読み進めてみませう。
ボイストレーニングの目的
そもそもボイトレの目的って何?というところから。
ボイトレっていうのは”脳みその使い方を矯正する手段”です。
↑これ、野良で活動してる個人クリエイター、言語化できてない人がかなり多いんじゃないかな~と思います。
ただなんとな~く
歌が上手いのはボイトレしてるからだ
歌が下手なのはボイトレしてないからだ
歌がうまくなりたいのにボイトレしないやつはバカだ
果ては
ボイトレしてるからプロになれたんだ
ボイトレしてるから売れたんだ
ボイトレしてるからバズったんだ
ボイトレしてるからモテるんだ
くらいに、ある意味ボイトレを盲信している人が多いように感じます。
言語化できていないからこそ起こる、思考のねじれです。
もう一度言いますが、ボイトレっていうのは”脳みその使い方を矯正する手段”です。
もともと身体の使い方が上手な人=小さい頃から謎に歌が上手い人っていますよね。
逆に、慰めたくなるくらい下手な人もいる。
子供の頃は下手だったけど大人になって上手くなる人もいる。
じじばばになっても下手なままの人もいる。
ボイトレに同じカリキュラム・年数で通ってもAさんとBさんは上達の度合いが全然違いますよね。
そもそもボイトレに通っても歌が上手くなれない人っていますよね。
だし、音楽で売れるために必要なのは、歌唱力じゃなくてマーケティングの知識です。
歌唱力と商売には一切の因果関係がありません。
実際、歌が上手くても一生売れない人のほうが多いんですから。
ボイトレと、その他の何某(なにがし)かを、一緒くたにしないことです。
ボイトレは全知全能ではないのです。
歌はスポーツである
もう一つ大切な考え方があって”歌はスポーツである”ということです。
”歌唱”という特殊な体の使い方を育て、覚え、癖付け、美しい音色を奏でるスポーツなんですね。
スポーツを上達させるには、筋肉・神経などの要素が深く関わっていて、なくてはならない要素です。
歌唱における身体の使い方を分かっていない状態では、正しい知識がいくらあっても歌は上手くなれません。
だからそこに、ボイトレという”脳みその使い方を矯正する手段”が入ってくるわけですね。
陸上選手は、脚力などのフィジカルだけでなく、ピストルに反応するための反射神経も鍛えます。
いくら脚の筋肉がバッキバキでも、一番遅くスタートしたら勝てない。
じゃあ、一番早くスタートできるようにしてリカバリーしようね、みたいな話。
ボイトレは筋トレではない
「じゃあやっぱりボイトレ必要やんけ」
いやいや…
これは人によっては衝撃の事実だと思うんですけど。
僕の、あなたの、人間の、発声における喉の筋肉は今以上に発達することはありません。
首から下の筋トレの話になりますが、
『腹筋を割りたければ、腹筋運動をするな』
これ、セオリーとしてよく言われているのですが。
結論、腹筋という筋肉はもともとサイズがとても小さく、筋肥大するとしても腕や足のように無尽蔵に大きくなることはあり得ない。
腹筋が発達しすぎて、前側に5センチ伸びてスーツが着れなくなったとか、脇腹より外側に出っ張ってすれ違いざまに人とぶつかってしまうとか、聞いたことないですよねw
ボディービルダーの大会とか見てみても分かりますが、どんだけ他の部位が太くてもウエストは相対的に細い。
「ウエストを細くデザインするスポーツでしょ」というの抜きにしても、せいぜいあれが人間という生き物の体の限界なのです。
加えて、腹筋という筋肉はもともと割れていて、脂肪を落とすことでその造形が目視できるようになります。
だから”割る”というのは実は根本的に間違い。
食事を管理して、愚直にBIG3を続けてカロリーを消費すれば勝手に割れる(見えるようになる)という言い分です。
「腹筋は特にやってないですね~」てボディービルダーは多いです。
喉の筋肉に関しても同じような感じで、
『現在、難なく他人と対面で会話できる程度の筋肉が備わっているのであれば、今以上に目を見張るような発達をすることはないし、すでに歌唱力向上に十分な筋肉量である』
ということが言えます。
ここで、あなたが思う”歌が上手い人”を想像してみてください。
その人は、
発声を鍛えたことによって、首が肩幅と同じくらい太いでしょうか?
筋肥大の影響によって、喉仏あたりにある発声器官が胸板より前に隆起しているでしょうか?
まぁ、あり得ないわけですねw
なんなら、圧倒的歌唱力のあのアイドルとか一般人より首細いし、「◯オクターブ出る!」て有名歌手でもごく普通の体型です。
やはりボイトレは、筋肥大や筋肉の発達を目指すに限った行為ではない、ということが言えます。
Q.インナーマッスルが発達しているかどうか?は、目視できるかどうかうんぬんの話ではないのでは?論点ズレズレじゃね?
A。君のような勘のいいガキは嫌いだよ(意:黙れ)
ボイストレーニング=神経の鍛錬
ボイトレは”脳みその使い方を矯正する手段”と言いましたね。
ボイトレ、ホーホーとかネイネイとか色んなエクササイズがあるけど、ああいうの全部ひっくるめて”結局何がしたいのか?”っていうと。
あれ、喉の筋肉を直接鍛えたいんじゃなくて
『神経を発達させたい』
んです。
歌唱力が低い=脳みそと体が上手く繋がっていない状態です。
なので、
こういう声が出したい
こういう風に喉を動かしたい
癖付けて自動化
という状態に持っていきたいわけで、そのためにボイトレという手段を利用するのです。
「喉の筋肉が弱いから歌唱力が低い」は間違いです。
「喉の操り方が分からないから歌唱力が低い」が正解です。
首から下の筋トレでも、神経系の種目が多数存在します。
神経が発達すれば、より重いものを持ち上げられたり、より速い動きができたりするからです。
単純な筋肉量ではカバーできない部分は、神経も一緒に鍛えないと結果的に、体を効率的に鍛え続けることができない=筋肥大・筋力アップに歯止めがかかってしまうからです。
「重量が伸びない」「タイムが縮まらない」など成果が頭打ちになるのは決まって、神経の発達が未熟・疎かにしている人たちです。
僕もかつては裏声すら出せない人間でした。
正しい喉の動かし方が分からず、声をまったくコントロールできないんです。
なんか裏声っぽいメンタルを作って、上(うわ)ずった声をとにかく出しまくって、まぐれで出る、みたいな…そんなレベルの歌下手でした。
それが今ではこの通り↓
デスボイスとかいうヤツも最初は出せませんでしたが、いつの間にか音程まで取り始める始末↓
裏声の練習とか、デスボイスの練習とか、正しいボイトレは一切してません。(当時は”ボイトレ”の存在すら知りません)
裏声はなんか急に出るようになって操れるようになってたし、デスボイスはずっと間違ったやり方で歌い続けてて、30回以上喉を潰したし、しまいにゃカラオケボックスで血を吐いたことがありますw
それが、寝て起きたら急にできるようになっていた!
=ある時期を境に、これができるレベルにまで”神経が目覚めた”ということです。
正確には、何パターンか試しました。
試すに至る”引き出し”を増やすことができた、が正しいです。(後述)
ボイストレーニングしなくていい側に入るには?
「筋トレも神経トレも、けっきょく反復練習せなあかんやんけこのボケナスが」
いやいやいやいや…
そういうのをまるっとすっ飛ばせる”あるスキル”があります。
それが
『マインド(思考)』
です。
僕が現在進行系で”なんの努力もなしに”歌唱力が向上し続けている最大の理由は、マインドセットを日々更新し続けているからなんです。
ぶっちゃけますけど、歌唱力向上に対して必要以上に工数かけたくないんです。
ボイトレスクールの販促動画とかでよくあるじゃないですか。
「3年で歌唱力がここまで伸び……………」
あのね。
3年もかけてられっか!!!!!
歌い手であるこっちとしてはねぇ、遅くとも来月には、前回より上手な歌で、歌ってみた動画を完成させたいわけですよ。
ただボイトレしてるだけじゃ、僕が目指してる結果は得られないんですよ。
努力=体を使いたくないから、レバレッジ(テコの原理)=頭を使うんです。
マインドは人体を制す
頭が上手に使えるようになると、体が勝手についてきます。
自転車の補助輪を取る練習を思い出してください。
1年間みっちり、1日12時間猛練習して、だんだんと走行距離が伸びていって、やっっっとこさ乗れるようになった。
…なんて人、ほとんどいないと思います。
ある日とつぜん、すんなり乗り回せるようになりませんでしたか?
さっきまでめっちゃコケて血だらけだったくせに、コツを掴んだとたん、バイクレーサー並に急カーブに突進してってもまったく怖くない。
ハンドル曲がらない
サドル座りづらい
自転車って大きくて重い
だったのが
どこでもスイスイ
いつまででも乗ってられる
自転車って小っちゃくてめっちゃ軽くね?
に一瞬で塗り替わってしまう。
これが↑”マインドブロックが取っ払われた”状態です。
一晩で筋肉量が増えたわけではありません。
一晩で神経が目覚めたわけではありません。
実はもともとできたんだけど、何らかの理由で「できない自分」を肯定していて、これまた何らかのきっかけでその状態から抜け出したのです。
これを、歌でやるんです。
例えば、
歌うととにかく疲れる
高音は辛い
裏声は不安な気持ちになる
から
いつまででも楽々歌える
高音は今の声の延長でしかない
裏声だろうが地声だろうが自分の声でしかない
に変わる仕組みを持てば、一気に歌唱力は向上します。
引き出しを増やす
じゃあ、どうやってマインドセットを固めるのか?
『引き出しを増やす』
に限ります。
色んなジャンルの音楽を聞く
興味がないところにあえて飛び込んでみる
精巧な音楽・稚拙な音楽を自分なりに判断してみる(not 誹謗中傷)
価値観の違う音楽家の言うことを噛み砕いてみる
音楽家のコラムを読む
音楽に対する視点…向き合う姿勢・固定概念・流動的な概念・音に対する解釈など、なんでもかんでも取り入れてたくさん持っておくんです。
引き出しを増やすことで、これまでは”A+B”とか”1+2”とかしかできなかったのが
A+5
3+ぬ
K+θ
お+🐣
などなど、異素材をかけ合わせて新しい概念にたどり着くことができるようになります。
=正解にたどり着くまでのスピードが、三輪車→リニアモーターカーになります。
リニアモーターカーって磁石で走るんですけど、かつての古代人が、車両を磁石で動かそうだなんて考えたでしょうか?
考えつかなかった(引き出しがなかった)から、人力で岩をゴロゴロと運んでいたんです。
現代人はそれを考えついた(引き出しを増やした)から、東京~大阪間を1時間で移動できるようになったんです。
それこそ、ここまで話してきて矛盾はしますが”色んなボイトレ講師の講義動画を見まくる”のはおすすめ。
真剣に反復練習する側に回るんじゃなくて、”色んなアプローチを知る”ことが目的です。
歌ってみたの収録で行き詰まった時、リフレッシュのために、あらかじめ増やしておいた引き出しを開けまくって、脳みそを回復するイメージ。
だいたいの場合、どれかが当たって、目の前の壁を打ち破ってくれます。
歌ってみたのMIXに関しても同じで、できるだけ多くのMIX系コラムを読んでおくことです。
ボーカルに関係なくても、スネアの処理とか、ベースの倍音コントロールとか、管楽器隊の奥行きの調整とか、パラのグルーコンプとか、映画における環境音の処理とか、一通り知っておくことです。
(こんなのもあったな~)をたくさん持っておけば、手に負えない音声が回ってきても対処できます。
この曲のこの部分が分からない→詰み
だったのが
あの時のあれでなんとかしよう
になって、どんどん前に進めるようになります。
歌マインドに次いでMIXマインドも向上すればシンプルに、歌ってみた動画が完成しまくるので、コンテンツをより多く投下できるようになります。
見られるチャンスが増やせるということは、売れやすくなるということですね。
こうして引き出しを増やしておくと『本質思考』が手に入ります。
抽象的なモノを抽象的なまま納得する能力のことです。
どこに行っても応用が効くからプロとして動けるようになれるし、自分で新しい概念を生み出して権威を手に入れることもできるようになります。
人間の性質上、やたらと具体化したがります。
↑こういう、忌山が書いた抽象的な記事よりも
「mid2F(音の高さの名称)からミドルに移行します」
みたいなのが好きです。
脳はストレスを嫌います。
”生きるか・死ぬか”でしか判断できない器官なので、”未知=不快感=ストレス=生存の危機”と捉え、むりやりねじ曲げてでも”未知→既知”に変えようとする性質があります。
人体の仕組みにmid2Fなんてデータは存在しないし、人それぞれ個人差があるはずなのに、
「偉い人がそう言ってんだから!!!mid2Fが全世界の男性にとっての換声点(地声→裏声にひっくり返るポイント)なんだ!!!」
とか言い始めます。
で、”音域別課題曲”みたいなモノを調べ始めて、
「この部分からミドルに移行だな!!!よぅし!!!」
とかって意気揚々とカラオケにお金を払って、
「今日はぜんぜんうまくいかなかったな~明日もやるぞ!!!」
とかってどんどん沼にハマっていくんです。
この人の換声点はmid2D(mid2Fの1音下)なのに…!
決して安くないカラオケ代・放課後や退勤後などの貴重な人生・間違いに気付くチャンスなどをボロッボロ取りこぼしながらしばらく生きていって、やがて寿命を迎え、歌が上手くなる前に死にます。
本当の己を知る
そう、引き出しを増やすのと同時に
『正しい自己分析能力』
も必要です。
できない部分を受け入れ、認めること。
見栄や承認欲求や虚言で、周りより勝ろうとしないこと。
自分ができないことができる他人に嫉妬し、自己否定しないこと。
無知の知(私は”自分が何も知らない”ことを知っている)を常に意識すること。
マインドの基盤はここなので、フラットに自己を見つめてみてください。
まちがっても、同レベルの同業とSNS上で競おうとしないでくださいね。
己のレベルを上げたいのなら、横や下に矢印を向ける暇がないくらい、ひたすらに己に矢印を向けたほうがよい。
謙虚に過ごせる人ほど、結果的におこぼれまみれで人より豊かに生きているモンです。
ボイトレしなくていい人・するべき人の特徴
最後に、ボイトレするべきかどうか?の基準ですが
『人の目を借りるべきかどうか?』
で変わってきます。(↑の自己分析の話と繋がります)
自分の歌を録音してみて
狙った音程が出ていない
狙ったリズムが取れていない
脳内で声とカラオケが混ざらない
いつの間にか声 or カラオケどちらかに意識が全振りされてしまう
自分が正しく歌えているかどうか正直わからない
”歌”ってどういう感覚なのか正直わからない
”思考・感覚・耳が悪い”段階なので、ボイトレは有効です。
「なんだかわかんないけどまぁこれでいい気がするは^~」は危険です。(高確率で不正解です)
「もしかしてこれが”個性派”…ってコト!?」はもっと危険です。(高確率で下手なだけです)
「低音系です」「吐息系です」はマジでヤバイです。(鍛錬・現実からの逃げ、もしくは要治療の発声障害に気付けていない可能性)
↑こういう場合、SNSでまとまったフォロワーがいるのに、極端に反応が薄いケースが多い。
(なんか…アカウントの数字に大きな乖離がないか?)ということに、まずは自分の力で気付くことです。
声がいいね
あなたらしさがあっていいね
かわいいね
この曲好き!
こういう”歌に触れないコメント”が過半数だったら、己を疑うのがマスト。
上手かったらみんな「うまい!」「すごい!」て言います。
テンションが違うんですぐ分かります。
みんなかわいい顔して、わりと正直です。
僕の歌ってみたでも、僕とうまくハマった曲の作品はテンション高めでたくさん評価されますが、そうでもない作品はみんなきちんとノンバーバル(非言語)の部分で(微妙だよ)て伝えてくれます。
↑現実から目をそらさず、これにちゃんと気付くことです。
あとは、歯に衣着せぬタイプの友人に聞いてみるのもアリ。
「おまえ音痴だよ」って言われたら、おそらくそれが現実です。
とか、今は便利な時代なので、ボイトレ講師さんたちが”ボイトレ契約前の初回無料診断”みたいなのをやってる場合があります。
そういうところに歌を送って診断を依頼してみて、今の自分がどのくらいのレベルなのか正直に言ってもらうってのもいいですね。(初回無料診断荒らしはNGですよ)
5ちゃんねる(旧2ちゃんねる)とかでも、歌評価スレみたいなのがあって、あそこって匿名だからみんなズバズバ言ってきてくれて、そういうところでみんな、人の目を利用して歌唱力向上を目指したもんです。(今もあるかは知らん)
じゃあ逆に、ボイトレ必要ない人の基準は?っていうと
『人から「上手だね~」と言われるレベルの人』
です。
ある程度”歌”を歌えている
歌唱における一通りのスキルは習得している
なんなら得意分野がある
かつ、まだまだブラッシュアップできる余白がある
耳が良い(楽器を聞き分けられる、自分が歌うカラオケ・ライブハウスなどの空間の音を俯瞰して正確に認識できる)
今すでに歌えている人ほど、マインドを育てるだけで自動的に上手くなっていきます。
解釈が上手いので、音楽に対する似合わせができます。
感覚が鋭いので、ボイトレ動画をさらっと見ただけで発声のレパートリーが増えていきます。
正しく自己分析ができるので、例えば惜しみなくキー変して性癖ど真ん中にブチ当ててきますし、たとえどんなに苦労して収録しようとも、わずかな違和感に気付いてボツにできます。
耳が良い状態であれば、「ここダメ!」て具体的に一発で修正箇所を判別できて、修正したことによって周りからの評価がさらに上がります。
だから、毎晩APEX三昧でボケーっとしてても、歌ってみたのクオリティが毎回勝手に上がっていくのです。(誰のこととは言わないが)
ハードル高くて当たり前
「ボイトレなしで上手くなるの、けっこうハードル高くね???」
そりゃそうです、めちゃくちゃ人を選びます。
フィジカルに関しても、マインドに関しても、少なからず”鍛錬”は必要ですよ。
鍛錬なしで手に入るスキルなんて需要ないですもの。
右から左に物を動かすだけの仕事は時給が低くて当たり前。
医者は時給が高くて当たり前。
需要があるってことは、そこにはある程度の”審査”があるってことです。
ここで耳寄りな情報なんですけど、世の中の8割は、その審査を突破するための努力をしようとしません。
しようとしないどころか、知ろうともしません。
100人中80人が「は?意味分かんなァ~い(^o^)」で終わり。
耳障りのいい言葉で同業と馴れ合って、ずっと最下層でわちゃわちゃし続けるのが関の山。
物事の良し悪しが分からないまま、やがて歌というモノから遠ざかっていく。
「むかし歌ってたんだよ~♪」とはいうものの歌唱力は相変わらずアレなので「たしかに”昔は”って感じだね」というビミョーな評価しか得られない老人になっていく。
じゃあ、イージーですね。
家から一歩も出ずに、明日にでも歌唱力を上げたいのなら、
【己をマインドコントロールせよ】
ぜひやってみてください。