ふとんカバーとの格闘 2025/1/11
ふとんのカバーを洗濯した。拷問でヒトの皮を少しずつ削いでいくという描写が最近読んだ『ねじまき鳥クロニクル』にあったが、そんな感じで、ふとんからカバーを剥がした。洗濯機が止まるまでは、あすの麻雀初めに向けて気持ちを高めるため、ラジオを聴きながら雀魂をやっていた。
ふとんカバーは、ベランダにある物干し竿の全体を使って干した。地面につかないよう、きれいに半分くらいのところで折り返して、物干し竿に引っ掛けた。物干し竿ごと洗濯物を掴んでくれる大きい洗濯バサミがどこかにあったはずだが、見当たらなかったので、引っ掛けるだけにしておいた。
歩いて唐揚げ弁当を買いに行った。ここ最近何度か利用しているテイクアウトの唐揚げ弁当専門店である。注文してから揚げてくれるので、少し待ち時間があるが、その間はいつも店内で本を読んでいる。『ここで唐揚げ弁当を食べないでください』を持ってきたら良かった、と少しだけ思った。
唐揚げ弁当を食べながらNetflixで『ザ・コメデュアル』を観た。エピソード1から観ていったが、シソンヌのコントの途中で居眠りしてしまい、気がつくと千鳥が漫才をしていた。一旦停止して、ニューヨークとエバースの回だけ改めて観た。
夕方からは映画館に『どうすればよかったか?』を観に行った。開演までに少し時間があったので、喫茶店にでも入ろうかと思っていたが、それにしては若干時間がなかったので、仕方なく本屋をぐるぐると周遊していた。歌集の『世界で一番すばらしい俺』を買ってみたいとも思っていたが、置いていなかった。頃合いを見て映画館へ行くと、いつもよりかなり混んでいて、屋内の待合イスは埋まっていた。変な散歩をしてないで、さっさと来たら良かったと思った。
『どうすればよかったか?』は前評判通りの凄まじい作品だった。多くの人が2024年のベスト級に挙げているのも肯ける。大体のあらすじは知っていたが、序盤に家族の生まれ年が説明されたとき、それが観る前に漠然と思っていたより昔で、ここに登場する人たちが一生を終えるところまで描かれるんだと半ば確信してしまい、エンディングまでずっと呼吸が浅いような感覚があった。
終演後は久しぶりに映画で頭が熱い状態で歩いた。スーパーへ行ってお惣菜を買って帰った。干していたふとんカバーを取り込んだ。
ふとんカバーを元に戻すのは本当に何度やっても上手くならない。超巨大なハンペンのようなふとんを、あっちこっちに曲げながらカバーの中に入れようとするのだが、なかなか上手くいかない。相当な時間がかかって、どうしてなのかよくわからないが、あれこれ試行錯誤しているうちに、なんとかカバーの中に巨大ハンペンが収まる。心地よい疲労感が生まれたので、そのまま就寝することにした。
きょう聴いたラジオ ①
夜ふかしの読み明かし 『パン屋再襲撃』前編
きょう聴いたラジオ ②
真空ジェシカのラジオ父ちゃん ◆192