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【妄想ライオンズ91】ライオンズの系譜を継ぐ4番

借金8、最下位まで1ゲーム、4連敗中。エースでも勝てず、ここ5試合1点以上取れない。39歳の復活した主砲は怪我をして離脱した。

この重たい雲を吹き飛ばしたのが、ライオンズの系譜を継ぐ新たな4番だった。

平良が先制2ランを浴びた裏、無死満塁のチャンスを作り、外崎の犠飛で1点を取った。1点差。ここまでの1点は、ボテボテの内野ゴロが内野安打、セーフティバント、センター前のポテンヒットだ。神からいただいかのようなチャンスに、新4番、背番号8の巨体が大きく構える。

中村ー山川と続く、アンコ型の長距離砲の系譜を継ぐはずの24歳。3年目。中村の怪我によって出番が回ってきた。

宮城に対して、2打席の凡退は、決して内容のないものではなかった。自信とは言えずとも、感触はあった。その感触が、初球を振らせ、2球目も振らせた。簡単に追い込まれたけれども、気持ちは揺るがなかった。

3球目は外角高めのストレート、長いリーチでしっかりと振り切り、三遊間を鋭く抜ける同点タイムリーを放つ。 塁上で、しっかり両手で拳を握る。そのガッツポーズと、笑顔が、ベンチに伝わり、ライオンズベンチに覆い被さっていた、分厚い分厚い暗雲が、少し吹き払われる。

それが、若林の一打につながり、リリーフ陣の奮闘に繋がった。特に、平井は、調子が悪い中「絶対に追い付かせない」という気迫を感じた。

借金は7だ。決して打線がしっかりと繋がった、とも言えない。 けれども、連敗を止め、新しい4番が機能し、投手陣がしっかりと役目を果たした。

打てていないわけではない。繋がりを欠いているのだ。けれども、その繋がりを欠かせていた暗雲は、少しずつ吹き払われている。

交流戦を、再スタートに。まだまだ上位は目指せるはずだ!

#seibulions #渡部健人

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