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【妄想ライオンズ 19】2022レギュラーシーズン振り返り その3

後半戦開始の7月29日のソフトバンク戦、今井が千賀に投げ勝ち、山川の逆転3ランも飛び出し、ついに2度目の奪取。ここから実に8月24日にソフトバンクに再度首位を奪われるまで、夏の1ヶ月間をライオンズがパリーグをリードします。

この頃から、昨年の最下位チームが首位!ということで、その原動力は何かということで、リリーフ陣の防御率であったり、チーム防御率が1位で、打率が最下位であったり、ライオンズの様子が色々と各メディアで取り上げられるようになってきます。

そんな中、8月のスタートはオリックスに3タテからスタートして、一進一退の攻防が続きます。特に、夏の中盤からはこれまで盤石だったリリーフ陣に疲れが見え始め、いいところで水上や平良、そして増田が撃たれて負けてしまうケースも出始め、夏の前半は活発だった打線も後半に向かって少し翳りを見せ始めてきます。

そんなか、ついに8月24日、後半戦はとにかく苦しめられたZOZOマリンでロッテに負けてソフトバンクに首位を明け渡します。やっぱりダメか、、少し戦力的な不安もあり疲れ気味のチームを鼓舞したのが8月26日の京セラドームのオリックス戦。

2週続けての山本VS今井の投げ合い。前の週は山本の粘りに屈した今井が、気持ちのこもった9回140球で山本に投げ勝ち、10回の栗山の犠牲フライと愛斗の激走で掴んだ一勝に、ライオンズファンは誰もが心を震わせる。今年は違う、今年は勝てる!

8月30日に日ハムに勝ち再度首位を奪って迎えた9月決戦。そのスタートのソフトバンクとの3連戦をいきなり2連敗で首位を奪われ、3戦目。相手は千賀。6回まで完璧に抑えられていたところを、外崎が値千金の逆転ツーラン。途切れそうな糸を繋ぎ止める1打に興奮する。

さらに9月6日。ベルーナドームに戻ると、森ー山川ー呉の3連発と高橋のエースの力投でムードは盛り上がるが、この試合で外崎が離脱。それを境にしてか、それまでもタイムリーの出なくなっていた打線が、さらに山川が一気に音無しになっていく。また、投手陣も高橋光以外が踏ん張りきれなくなり、9月12日からの勝負のソフトバンク3連戦では、実に22失点と、ついに糸が切れてしまう。

ここから、この最後の勝負どころで、堪え切れなかったライオンズは実に7連敗を喫し、首位を争うどころか、一気に4位に転落し、CSも危ういというところまで転落していく。

9月17日からの楽天4連戦。ここはCSを争う目先の相手との天王山。実にここも3連敗をし、もうおしまいか、という雰囲気になっていく。

そんなチームを救ったのは、まさに「我らがエース」に成長した高橋光成。

負ければほぼCSがなくなる9月20日の楽天との4試合目を粘りのピッチングで8回1失点にまとめチームを鼓舞する。諦めかけていたベンチがファンが、あと5試合、もう一度信じてみよう、もう一度ライオンズを信じてみようという気持ちになっていく。

そこからの変速日程では先発投手陣が躍動する。北海道では松本航が最高のピッチングをみせ、戻ってベルーナドームでは高橋光が再度、今度はソフトバンクを相手に完璧な投球を見せる。そして、CSを争う楽天との1戦限りの最終仙台決戦には、VS山本以来の1ヶ月ぶりの今井が仁王立ち。1点しかないリードを、まさに試合前の公言通り「1点も与えるつもりはない」投球を披露し、楽天を奈落の底に突き落とす。

CS進出はその翌日に楽天の敗戦で決定。

しかしパリーグの灯火はまだまだ消えない。ライオンズの142試合目は、「マジック1」のソフトバンクを所沢に迎える。

CSでも当たるであろうこの相手、どうしたってパリーグでは越えないといけないこの相手、ここで胴上げを見せられるわけにはいかない。ライオンズにとっては消化試合のベルーナドームが満員に溢れ、双方の意地がぶつかり合う。9回に柳田が起死回生のHRで追いつき、そして11回、ライオンズの4番山川が渾身のサヨナラツーランを放つ。まさにクライマックスという試合をものにし、CSへ最高のムードで向かっていく。敗れたソフトバンクは次の試合も負けてしまい、まさかの優勝を逃してしまう。

さあ、CS1戦目は、そのソフトバンクと福岡決戦。再度千賀と対決。ライオンズはエースに育った高橋光。2戦目は今井と東浜と思われる。2018年も2019年も超えられなかったソフトバンクとCSの壁。今年は違う。短期決戦で持つべき「投手力」では、先発の充実ならばライオンズの方が上かもしれない。後ろの陣容は互角。打線は今年はソフトバンクが上ですが、おそらくロースコアの接戦になろう試合、打線の良し悪しよりも、つながりが大事でしょう。

まだまだ本番はここから!頑張ろうライオンズ!

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