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ラガー箚記(15)ラグビーW杯フランス大会 勝手にレビュー その3(第2週前半)
2週目の前半は、ウルグアイがフランスに大健闘したところが目立ちしました。フランスは、結果としては、こういうところでこういう試合をしてしまうところが、準々決勝の遠因なのかな、とも。
プールA:フランス 27ー12 ウルグアイ
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ターンオーバーのフランスにウルグアイが善戦。スクラムでフランスが圧倒したのだけど、そこが5分なら、試合そのものがどうだったかも怪しい。ウルグアイは、日本大会より確実に進化している。イタリアとは好勝負では。フランスは、前戦とは別のチーム。。。
特に、前半最初のウルグアイのトライは、今の所の、大会ベストトライ!ではないでしょうか。
いくらメンツが落ちているとはいえ、後半10分で、ウルグアイ相手に1点差では、フランスのファンは、穏やかではないでしょうね、、トライ数ではウルグアイが先行しているわけで。
フランスは、勝ち点も4しか取れず、勝ったことだけが収穫。ウルグアイは、いいチームですね!イタリアとの1戦は好勝負になるのでは!
プールA:NZ 71ー3 ナミビア
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共に2戦目。NZは初戦を落としていることもあって、1つ1つのプレーにきちんと集中し切っていますね。軽いプレーが見られないです。雨が降ってきていますが、ハンドリングも、初戦よりも明らかに丁寧。
ナミビアも点ではいいプレーもあるのですが、線になることは少なかったです。
結果的にNZが圧勝、初出場のハーフ陣が躍動。ただ、ナミビアもセットプレー以外では随所で奮闘も、継続は難しい。。ただ、NZは、こんな試合の70分にレッドカードはいただけない。。あと、クラーク、なんか小さくまとまってしまっていますね。。
プールD:サモア 43ー10 チリ
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日本に善戦したチリと、日本のライバルとなるであろうサモアの1戦。チリが日本との距離感を測る上での物差しになるところ。
試合は、TMOが多くて、なんだかかなり間延びした試合になりましたが、チリが日本戦以上のパフォーマンスを見せ、守勢の試合でも、果敢に攻める姿勢(うまく行っていないけど)を失っていなくて、こういう熱い姿勢は南米ならではなのかしら、などと思います。
サモアは、自分たちの時間だったのは、後半の最初の15分程度だけ。内容としては、決して褒められたものではないです。ただ、ここが初戦。次の日本戦には、色々な部分をしっかり修正してくるのだろうと思うと、サモアがチリに大勝した時よりも、日本にとっては厳しいのかな、とも。
前半の最後のサモアのスーパートライがなければどうなっていたか。チリはいいチームですね。サモアはここが初戦。正直褒められた試合ではないですが、日本戦に向けてしっかり修正されるとなると、日本には厳しいことになりそうな。。
プールB:アイルランド 59ー16 トンガ
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トンガのFWの平均体重はなんと120キロ近いです。もはや相撲部屋。。
そんな相手ですが、アイルランドはとにかく勤勉で、固いプレーをしっかり継続していき、少しずつトンガを削っていっている感じでした。特に前半の前半は、トンガもしっかりとディフェンスできていて、すごく頑張っていました。
他方で、アイルランドのディフェンスが固すぎて、トンガはワイドでは抜けないし、FW周りでは跳ね返されるし、ターンオーバーされたらブレイクされるようになってしまったし、前半の後半は、一気にアイルランドの時間。
前半だけでランニングタイムで50分くらいやっていて、後半15分過ぎくらいからは、集中力というか、組織としての動きが、一気に落ちてしまった印象のトンガ。アイルランドは、ずっと、組織で攻めている印象。80分まで。疲れているだろうに。この辺りが、チームとしての強さの真骨頂か。