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taka
2023年5月16日 21:58
読書2023年は月に二冊ずつ読もう。それで何かしら感想を書き残そう。①「二銭銅貨」江戸川乱歩 著者の処女作。タネはやや難しい(読者に推察の余地が無いように思われる)けれども、落語のような登場人物がみな滑稽に感じられるほっこり話。人伝いに聞く、というタレコミ方式の推理は伝統的で、データよりも人を厚く信頼する他ない時代性が色濃く現れている。なるほど賢明な第一推理を笑って流すのは4月分に記載した同
2023年5月14日 21:51
読書2023年は月に二冊ずつ読もう。それで何かしら感想を書き残そう。4月①「畜犬談」太宰治②「D坂の殺人事件」江戸川乱歩① 太宰治「畜犬談」短文・長文の絶妙な使い分けと、文中の読点の多用によって生み出される疾走感のあるリズムは読み心地良く、声に出して読めば落語のような小気味の良いものになるのではないかと思った。 物語については主人公のキャラクターを一文目で読者に分からせる明晰な出