絵本ストーリーを投稿します🍀
おならの気持ち
『おなら3号からおなら1号へ発射準備完了か?』『まだだ すごい力でお尻の穴を塞いでる』
仕事に向かうお父さん
青い顔のお父さん
お腹が鳴ります
ギュルギュルギュッギュッギュー
電車が揺れます
ガタガタガタ
電車が揺れます
ゴトゴトゴト
揺れる度
お尻に力がギュギュギュ
揺れる度
お尻の中からギュギュギュ
いつものんきなおなら2号
『も少し待ってみようよ』
すかさずおなら3号
『いや いや 勝手じゃないか
家でゴロゴロしてる時なんて
わしらの事を
待ってましとばかりに発射して
音まで楽しむ有り様だ
ブーだとか
ブリブリだとか
ボムだとか
そうだ 臭いとか臭く無いとかで
ケラケラ笑ったりして楽しんでるぞ』
おなら1号がうなづきます
『そうだ そうだ
ぼくらはもっと自由で有るべきだよ
1号の名にかけてがんばるよ』
しかし なかなか これまたどうして
お父さんのお尻の力に勝てません
そうこうしていると電車が止まりました
お父さん 電車から慌てて降りました
お尻の力が緩みます
『いまだ』
おなら1号の掛け声に2号3号が
押します 押します 押しました
スースースースーとすかしっぺ
おなら1号2号3号に続けと
次々と
おならたちが発射します
『少し早かったかな
しかし電車の中でなくて良かった』
ほっとしたのも束の間
『くさくない?』『ほんと やだ』『だれ?』
その声に
茹でダコみたいになっちゃった
赤い顔のお父さん
おしまい
#創作 #絵本ストーリー#おなら
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