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【エッセイ】朝の調子の悪さは、散歩で吹き飛ばせ

朝のアラームの音で、意識が覚醒する。そして、すぐに思う。

「あ、調子良くないぞ」と。

なんだからお腹がじんわり痛いし、なんならちょっと気持ち悪さがある。元気に起き上がれなくて、「ううん…」と呻いてアラームを止める。

布団をかぶり直して、また呻く。立ち上がれない。今日は7時に起きようとしてたのに…。

そんな思考とともにまた目を瞑る。

とはいえ、1度覚醒した意識はそう簡単に落ちない。目を瞑って考えているだけの時間が過ぎて、またアラームが鳴る。うるさいな、と思ってまた止める。これがもう1回。

散歩がしたい、そう思った。

以前、同じような不調の時に散歩に出たら調子が戻ったのだ。そんな記憶を思い出せば、このままじゃどうせ不調のままだと呻きながら、お腹を押えながら立ち上がる。

フラフラと1階に降りて、顔を洗い、鏡を見る。調子悪そうな自分の顔。なんでこんなに気持ち悪いんだ?と自分に問い掛けるも、答えは出ない。

そうして、一旦、noteを見る。

さて、今日は何を書こうか。調子悪いことしか書けなさそうだ。他の人はどんなnote書いてるかな?

スマホを弄って色んなnoteのタイトルを見ながら、冷蔵庫に入ったヨーグルトを取りだし、ココアを混ぜる。いつもの朝食である。

食べながら、さて自分は今日は何書こうかなをまた考える。けど、浮かばないし、そもそも書く気が起きない。…うーんやっぱり調子が悪そうだ。

とりあえずお腹に全部流し入れてから、服を着替えようと2階に戻る。目に入るのは、三連休中にセカストで買った、ZARAの白ジーパン。

そうだ、これを洗ってたんだ。

気になっていたほつれだけハサミでちょんぎり、履く。やっぱりジャストフィットだ。そして可愛い。

気分がやや上向く。よし、散歩に行こう。

適当に日焼け止めを塗り、鍵とスマホだけを手に、外へ繰り出す。いい気候。秋を感じる。

歩いているうち、自分のジーパンに目がいき、改めてニンマリとする。本当に、掘り出し物だった。これだからセカストは辞められない。何時間も探して、買ったのはこの1着だけ。でも、その価値はあったと感じる。

そうやって気分よくいつものコースを歩き、いつものベンチに座り、またスマホを開く。

そうすると、さっき止まっていたのが嘘のように、すらすらと、言葉が画面上に打ち込まれていく。

やっぱり、と思う。やっぱり、捗るんだよな。

外だからなのか、その道中で気分を良くしたからなのか。掘り出し物を初めて身にまとったからなのか。気候がいいのか。太陽光が気持ちいいのか。

理由はいくらでもあるが、秋の散歩は、本当に良い。

体調が悪くても、散歩したら元気になる。

正直理想は、朝寝起きがいいこと。そのために、何かしたいとは思ってるけど。

まぁ。一旦置いておこう。何となく、浮かばないから。

だからこそ、とりあえず散歩はしようと思う。

晴れの日はもちろん、いつもは行かない雨の日も、してみようかしら。

そうだ、お気に入りの靴を履いて。お気に入りの傘を使って。きっと、そしたら気分がいい。

そんなふうに考えながら、書き終えたnoteの画面を閉じて、また家へと歩き出す。



もう、嫌な気分は、気持ちよさに上書きされている。

さて、仕事頑張りますか。

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